今年も彼でしょう。

- 2019/12/27 カンドーミュージック
2019年も、やはり彼の作品に魅かれました。
米津玄師。
底無し無限の才能を感じます。
通信カラオケのDAMが2019年の年間ランキングを発表しました。
1位は何と2年連続で米津玄師の『Lemon』。
今年もこの曲が最も歌われた楽曲となりました。
今年、彼の活動はついに国民レヴェルにまで昇りました。
NHK2020応援ソングプロジェクト【パプリカ】です。
米津玄師さん作詞、作曲。
歌うのはオーディションで選出された小中学生ユニット『Foorin』。
2018年8月・9月のNHK『みんなのうた』でもあり、リリース自体は2018年ですが、
今年2019年には待望の米津玄師セルフカヴァー・ヴァージョンもリリース。
その相乗効果も加わり、子供から大人まで幅広い世代に愛される楽曲として社会現象に成長しました。
ミュージック・ビデオの再生回数は1億回を突破。
最近では、国内はもちろん、国外からの動画投稿まで見られます。
そして最近では、英語ヴァージョンとなる『Paprika』のミュージック・ビデオが配信され、来年にはCDもリリース。
文字通り、グローバルなナンバーとして、2020年へと繋がる楽曲となったのです。
この曲の歌詞には日本の原風景が盛り込まれています。
『青葉の森で駆け回る』『見つけたのはいちばん星』『晴れた空に種を蒔こう』『木陰で泣いてたのは誰』『手にはいっぱいの花を抱えて』『かかと弾ませこの指とまれ』など、
懐かしい日本の昭和の風景が読み取れるのです。
決して新しい言葉では無いのですが、見事に物語を形作っています。
レイドバックした日本の原風景はモノクロでイメージされるのですが、
ここに『パプリカ』と言う言葉が入ることで強烈な色彩が浮かびます。
あの野菜にしては際立ち過ぎるくらいの強烈なカラーが曲自身にも色を付けるのです。
米津玄師さんはきっと音楽を立体的に捉えているのでしょう。
更に歌詞は、まるで夏休みの絵日記のような文体で綴られています。
それをFoorinの皆さんが歌うことで言葉に表情が加わり、新しい年に向かうポジティヴな気持ちになるのです。
米津玄師さんの楽曲には何故か、ムキになって解説してしまいます。
昨年も今年も、そして2020年も彼に夢中なのでしょう。