クリスマスドライブは、イルミネーション、シセル、そして少しの懺悔。

- 2017/12/15 FEAUTURE, カンドーミュージック
街ではクリスマスネオンが綺麗ですし、ストリートの両側に立ち並ぶ木々をライトアップしている光景は美しいですし、住宅街では、近隣の家々がまるで競い合うようにイルミネーションしているのが楽しいですし、この時期の夜のドライブは様々なクリスマスデコレーションに遭遇して、クリスマスに特別な思い入れの無い私でさえも、何となくほっこりした、温かな気持ちになったりします。
そんな夜に車の中で聴きたいサウンドは、アッパーでリズミックなものより、落ち着いた、しかも音色が綺麗なものが良いでしょう。
そこでシセル・シルシェブーの登場です。
シセル・シルシェブー
どことなく、冬にぴったりの、真ん中が尖ったお鍋に、肉や野菜を入れて、ゴマだれ、または紅葉おろし入りのポン酢で食べる鍋料理を想起してしまうような名前ですが、ノルウェー出身の女性シンガーです。
その歌声は、美しいとか綺麗とか、どんなに美徳を込めた形容詞を並べても足りません。
よく『天使の歌声』と言う表現を耳にします。天使がどれだけ歌が上手いか知りませんが、まさに宇宙から降臨する、天から降り注ぐ奇跡の歌声です。

1985年デビュー。もちろん日本でもCDは発売されていますが、実は意外と沢山の人が既に彼女の声を耳にしています。
あの世界的ヒット映画『タイタニック』。
ヒロインであるローズの回想シーンでは、テーマソングをスキャットで歌っていたのを覚えていますか?あのスキャットのシンガーこそ、シセル・シルシェブーなのです。
既にベストアルバムもリリースされています。
デビュー当時は長い髪をしていた彼女ですが、ここのところはずっとショート。
どことなく夏目三久さんを彷彿とさせるその美形容姿は、まさに『あさチャン』です。
是非、このクリスマスの季節に、クリスマスイルミネーションを見ながらお聴き下さい。
あまりの美しい歌声にやがて心は浄化され、『なんだかずいぶん汚い生き方して来ちゃったな〜』とか、『今年も真面目に働かなかったな〜』とか、いつのまにか反省している自分に気がつきます。
まあ、1年に1度、年末のこの時期に懺悔するのも良いでしょう。