ただ名前が違うだけ!?サービスエリアとパーキングエリアの違い

高速道路上には商業施設を設けてはいけないという規定がありますが、それを許されているのが「サービスエリア」「パーキングエリア」です。
休憩はもちろん、最近はSA・PAならではの食べ物を求めて行く方も多いと思います。
更には、遊園地のような施設やハイウェイオアシスと呼ばれ、様々な商店や施設が並んでいる光景が目にとまります。
人気のサービスエリアとパーキングエリア
愛知県ですと、「刈谷ハイウェイオアシス」が有名です。
観覧車は温泉が備わっており、一般道からも入場可能で「刈谷モデル」と呼ばれるパーキングエリアのスタイルを確立しました。
サービスエリアですと、海老名が有名ですね。
2011年にリニューアルオープンし、名物の「プレミアム北海道メロンパン」をひっさげ、巨大な商業施設が軒を連ねる大人気のサービスエリアです。
海老名サービスエリアは
・駐車場数は上下線合わせて約1,100台
・1日の平均利用者数は上下線合わせて約6万人
・設置されている店舗数は40店舗以上
ものすごい規模ですね!
更にすごいのは、なんと水族館を併設したパーキングエリア。
これは岐阜県各務原市にある「川島PA」。
「アクア・トト岐阜」という名称で、河川環境楽園の一つである岐阜県世界淡水魚園(愛称:オアシスパーク)内の一施設で、岐阜県営都市公園施設の一つです。
2004年(平成16年)7月14日に開業しました。
PAとSAの違い
全国各地に有名なサービスエリア・パーキングエリアはありますが、はたしてその違いは何?というのが本題です。
まず、国土交通省の回答ですと、
“高速道路の休憩施設は、提供するサービスの内容、休憩施設相互の位置関係によりサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)に区分しています。一般的にはサービスエリアには休憩所、駐車場、トイレに加え売店、食堂、給油所などが備わっており、パーキングエリアには駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わっております。”
国土交通省HPより引用 http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_01b_06.html
つまり、サービスエリアは商業施設やトイレ、ガソリンスタンドがあり、車と人にとって必要な施設が設置されています。
一方、パーキングエリアは商業施設やトイレといった人にとって必要な施設が設置してあるという事です。
また、高速道路上においての設置間隔にも違いがあるようです。
パーキングエリアはおおむね15㎞、サービスエリアはおおむね50㎞です。
北海道ですと、この間隔がまた違ってきます。
PAは25㎞、SAは80㎞みたいです。
しかし、近年ではサービスエリア並みに施設が充実したパーキングエリアが出てきており、ガソリンスタンドも併設したりと、その違いは曖昧になってきています。
また、民営化や規制緩和の影響で本来の高速自動車国道法によって高速道路の沿道には商業施設を設置してはいけないという部分が薄れてきています。
その影響で大型商業施設、温泉、観覧車などが入ってきているとされています。
このような状況ですので、ルールが改正されるかもしれません。
まとめ
サービスエリアとパーキングエリアに関しての規定は設けてありますが、現状はそれほど変わりがないという事になります。ガソリンスタンドの有無が最大の違いだと思います。
今後もハイウェイオアシスのような大型SA・PAが誕生してくるでしょう。