整備士とは?2級整備士と1級整備士の違い

- 2017/09/28 カンドーメンテナンス, 車検
車を整備する上で欠かすことのできないプロフェッショナルが整備士だ。
彼・彼女らは日本の高水準な車検を行うために整備士という資格を取得し、日々車を点検・整備している。
この整備士には2級や1級という階級があるが、はたしてどのようにして取得できるのか。
2級整備士・1級整備士の資格取得条件
2級整備士 受講資格
2級整備士の資格取得の条件として、3級整備士の資格を取得後に一定の期間(専門学科を卒業したかで期間が変わる)実務経験をしたものが受講できる資格である。
1級整備士 受講資格
2級整備士の資格取得後、3年以上の実務経験があるもの。または自動車整備専門学校修了者(一級整備士養成課程)は卒業と同時に受験資格を得ることが出来ます。
1級整備士について
1級整備士は、技術者としての自動車知識や整備技術だけでなく、アドバイザー能力や現場において安全管理ができるといったような、整備士のリーダー的立場になるための実力を示すものとして存在しています。
日々変化を続ける自動車整備業界の中で、より高度な技術を身につけた整備士を育成するために1級の資格が存在しております。
1級整備士は、2級整備士の知識と技術に加え、最新の電子技術や環境保全、高度な整備技術力などに関する能力も求められる。
自動車整備士の中では、最も難関となる資格・試験となります。
また、1級を受験するためには2級自動車整備士の資格に合格し、養成施設で所定の教育を受ける必要もあるなど、合格への道のりは非常に険しいものとなっています。
2級整備士について
自動車の整備工場で働いている多くの人が、2級整備士の資格を取得しております。
整備工場としては最も取得を求められる資格であります。
資格権限としては、普通自動車・小型自動車の点検整備、3級整備士では行う事の出来ない足回りやエンジンの分解整備が可能です。
この2級整備士の資格を持っているとほとんどの整備を行うことができます。(一部の業務は制限されております。)
2級整備士のできない業務としては、高度な技術が必要な分解整備です。
1級整備士の資格がなければ、高度な整備をしてはいけないという事ではありません。
しかし、2級整備士の資格があるといって完全な整備ができるとも限らないため、経験豊富な整備士や検査員にしっかりと整備が出来たかの検査・確認をしてもらうことが大切になってきます。
自動車検査員
1級整備士・2級整備士の資格を取得することで、点検整備やほとんどの分解整備を行うことができるようになります。しかし、整備後や車検のための検査(国が定める保安基準を満たしているかどうかの検査)は整備士の資格を持っているだけでは行うことができません。
整備後や車検の検査に関しては、自動車検査員の資格を持っている職員や工場内で任命される整備主任者が行う業務になります。