指定工場と認証工場の違いとは。車検でどちらを選ぶ?

最近、「整備工場って指定工場と認証工場があるけど何が違うの?」という質問をいただきました。
確かに、普通に生活していたら耳にもしないワードですよね。
実際に車検を受けているところには指定なのか認証なのかを表示しているプレートが置いてある、もしくは壁面に取り付けていると思います。
そこからでもどっちなのかは知る事ができます。
整備工場は、大きく分けて2タイプあります。
自動車整備業者や自動車ディーラーは街中のいたるところにありますが、そこに併設されている整備工場には、「認証工場」と「指定工場」の2タイプに大きく分けられています。
認証工場と指定工場は両方とも国から自動車を整備することを認められた工場ですので、
車の点検整備をすることができますが、内容に大きな違いがあります。
認証工場とは
地方運輸局長によって認証を受けた工場のことです。
車を分解整備するための設備が整っていることが認証の条件です。
車検に関しては、点検や不具合の整備はできますが、検査自体を工場内で行うことはできません。
分解をした車を車検場に持ち込んで検査を受けなければならないのです。
指定工場とは
認証工場のうち、工場内に車検をするための十分な設備が整っている工場のことです。
国から代わりに車検を行うことを指定されているので指定工場と言います。
指定を受けるためには一定基準以上の設備はもちろんのこと、車検検査用の設備と
検査を行なうための資格をもった自動車検査員を置く必要があるなど
国が定める厳しい条件をクリアした工場だけが指定工場として認証されるのです。
指定工場の認可を持っているのは、日本全国の整備工場の内の3割程度です。
整備、点検、車検をその場でできるので車検場に車を持ち込む必要がありません。
どちらを選べばいいの?
「認証工場」は車検のために一旦車を車検場に持ち込まなければなりません。
ですから、不具合が見つかったとなるともう一度工場に持って帰ってから整備をしなければなりません。
その分、必然的に車検にかかる日数も増えてきます。
「指定工場」に車検を依頼した場合、すべてをその工場内で終わらせることができます。
万が一車検に通らない不具合が見つかったとしてもその場で部品の交換や整備ができます。
また、「指定工場」では検査基準に満たない車を合格にしてしまうと、営業停止という重い処分が待っています。
指定工場の検査は、陸運局の検査基準よりも若干厳しい基準で検査を実施している工場もあります。
まとめ
・指定工場は工場内に車検をするための十分な設備が整っている工場のこと。
・認証工場は車検に関しては、点検や不具合の整備はできますが、検査自体を工場内で行うことはできません。運輸局に持ち込みを行っています。
お忙しい方であれば、車検場は土・日・祝日はやっていませんが、
指定工場であれば土・日・祝日でも保安基準適合証を使った対応が可能というメリットはあるかも・・・