開発の熱い軌跡がここにある!トヨタ産業技術記念館②

さあ中に入っていきましょう。館内は、おおきく「繊維機械館」と「自動車館」とに分かれています。
推奨ルートで行けば繊維機械館が先になりますが、今回はあえて夏休みの小学生や親子連れにピッタリの「自動車館」からご案内します。

自動車館に入ってまず通されるのが、赤れんがとも近代的な建築物とも異なる、懐かしさを感じる木造の建物です。自動車を構築する「材料」に重きを置いた豊田喜一郎が刈谷に設置した材料試作室を移築したもので、一室に当時の材料試験室が再現されています。

「わざわざ移築してきたんだ、へえ~」と気軽に思ったものの、良く考えてみるとここは建物の中。

車体などを構築する「材料」のみならず、エンジンの冷却水を循環させる中空部分をつくるための砂型の中子の素材にまで実験を重ねたという豊田喜一郎率いる自動車部。このこだわりがトヨタの品質の礎になっているんですね。