夏祭りへ出かける前にお薦めの1曲

- 2017/08/01 カンドーミュージック
海外の言葉とか、海外のお店の名前が日本で使用される際に、日本風にアレンジされていることがよくあります。その中には、オリジナルの方が良いのにな〜と感じるものもあります。
例えば「アイスクリームの31(サーティワン)」。正式には『バスキン・ロビンス』と言います。創業者バスキンさんとロビンスさん。バスキンのBの右側を3に見立て、ロビンスのRの左側を1に見立てて、“31”です。ベルギーのチョコレートメーカー「ゴディバ」は『ゴダイヴァ』です。スウェーデンの家具量販店「イケヤ」はスウェーデン語で『イケーア』。英語では『アイキーア』です。アメリカの会員制量販店「コストコ」は『カースコー』です。
1番驚いたのが「ハイタッチ」。あれは『High Five(ハイ・ファイヴ)』 と言います。上手いプレイをした後に誰かに要求する時は『Give me (High) Five!』と言って下さい。
巨人の原元監督によって日本でもブレイクした「グータッチ」は、『Fist Bump(フィスト・バンプ)』と言います。フィスト(拳)をバンプ(ドンと当てる)からです。この辺りは絶対にオリジナルの方が良いと思うのです。
福山雅治さんが同郷のシンガー、前川清さんに書き下ろした曲が【ひまわり】です。この曲を初めて耳にしたのは私がアメリカに住んでいた時でした。そのせいだからでしょうか。それとも私が昭和30年代生まれのおじさんだからでしょうか。日本の田舎の夏休みをイメージさせるこの曲の歌詞が沁みて、「やっぱり日本っていいなぁ」と思ったものです。特にサビの歌詞。
『黄昏に 頰染めて ひざ枕 。薫る風 風鈴は 子守唄。』
『夕涼み 肩寄せて 宵祭り。洗い髪 濡れたまま 氷菓子。』
日本の夏の風物詩をこれでもかと並べて郷愁を誘います。さらに2コーラス目のとどめの歌詞、『嬉しくて 嬉しくて 何度もあなたの名前呼んだ それが嬉しくて…。』と来ます。
今から40年前。私が中学2年の夏休み。まだ硬派だった夏。好きな子を夏祭りに誘いたかった夏。何度も何度も彼女の名前を呼んだ夏。想いを伝えたかった夏。いつか彼女に聴いてもらいたいと思ってギターを始めた夏。
そしてあの夏から、私はガラガラと音たてながら軟派の世界へと堕ちて行きました。
