ランフラットタイヤとは?機能と特徴を紹介します!

- 2017/07/23 カンドーメンテナンス, タイヤ, 燃費, 豆知識
ランフラットタイヤって聞いたことありますか?
パンクした状態でも時速80kmで距離80kmの走行が可能で、いざという時でも近くの修理工場までなら十分に耐えられるよう設計されたタイヤの事です。
メーカーによっては新車で標準装備されている場合もあります。
ランフラットタイヤの機能と特徴
パンクしても走り続ける夢のようなタイヤですが、その機能を紹介します。
パンクした状態でも時速80kmで距離80kmを走行可能なランフラットタイヤですが、
そこには技術の結集とドライバーを守る高度なメカニズムが存在します。
ランフラットタイヤには、タイヤのサイドウォール部分にサイド補強ゴムを使用しています。
空気圧がなくなった場合は補強ゴムが荷重を支えます。乗用車用のランフラットタイヤには一般的に用いられる構造です。
また、空気圧が失われた際はタイヤが変形、発熱します。
そのため、ビード部分の強度を高めるビードフィラーに低発熱性のゴムを使用し、発熱を抑制します。
さらに、パンク時にタイヤがホイールから外れることを防ぐため通常よりも太いビードを使用するなど、
さまざまな技術の採用によってパンク時の走行を可能にしています。
なお、一般的なタイヤと一部構造が異なるため、ランフラットタイヤの交換時には専用の機材が必要になります。
従来タイヤとの違い
ランフラットタイヤは従来タイヤとどの点が違うかを簡単にまとめました。
・パンクした状態でも走行可能なため、近くの整備工場まで持ち込めます。
これは、タイヤ交換時の2次災害を防ぐ事にもつながります。
・空気圧でパンクを感知する※タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS)が装備され、警告灯で表示されます。
※タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS)を搭載していない車でもランフラットタイヤの利用は可能ですが、セットでの装着が基本となっています。
・不要なため、省資源化、軽量化、低燃費化などの環境性能の向上に加え、
居住性やデザイン自由度の向上もあげることができます。
まとめ
ランフラットタイヤはパンクによるドライバーへのリスクや2次災害を防ぎ、またスペアタイヤが不要になるため、省資源化や軽量化がはかれ、環境性能の向上にも繋がります。
しかし、装着時には空気圧でパンクを感知するタイヤ・プレッシャー・モニタリング・
システムが必要であり、ランフラットタイヤ交換時には専用の器具が必要になってきます。
画期的なタイヤではありますが、現在も乗り心地や性能を向上させるために開発中だということです。
パンクによるドライバーの不安を解消してくれる夢のようなタイヤは今後ますます注目されていくと思います。