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ウォーターポンプの役割とは?また交換時期はいつなの?

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車のメンテナンス

血液が体内を回るのは心臓からの圧によるものです。いわゆる血圧です。
ウォーターポンプはまるで「心臓」のように冷却水を循環させる装置です。
冷却水をなぜこのウォーターポンプで循環させる必要があるのか。この役割や交換時期の目安も解説していきたいと思います。

ウォーターポンプの役割

ウォーターポンプは高温になったエンジンを冷やすための冷却水を循環させるポンプの役割を担っています。
エンジンは燃料を使って動いているので非常に高温の状態になります。それを冷却水が冷やすことによって適温に抑えています。

もし、ウォーターポンプが故障していると冷却水の循環ができなくなります。
すると、エンジンが冷やされなくなり高温状態が続きます。エンジンは金属でできているので、熱による変形や融解が発生し「オーバーヒート」というおそろしい事態になります。
オーバーヒートになると、スピードメーターなどが並ぶインストゥルメント・パネルにある水温計に「H」という警告灯がつきます。
これを見逃して走行していると、エンジンルームから煙が出て焦げ臭いにおいがたちこめます。
ここまできたらおしまいです。修理に出すしかありません。

ウォーターポンプの交換時期の目安

「キーン」という高音「ウォーン」という低温、このような異音が聞こえたら故障している可能性がありますので一度点検を受けることをオススメします。
また、一般的な交換時期の目安は10万キロになっています。
実は10万キロでの交換目安はウォーターポンプではなく「タイミングベルト」の寿命なのです。

ウォーターポンプの交換はタイミングベルトの交換と同時に行うことをすすめらています。
ウォーターポンプとタイミングベルトを同時に交換する理由ですが、ウォーターポンプそのものがタイミングベルトによって動いている場合があるためです。
つまりウォーターポンプを交換するためには、いったんタイミングベルトを外す必要があるります。

タイミングベルトというのは、バルブとピストンが動くタイミングを合わせるためのものです。その取り外しや組み付けには細心の注意が必要になります。嚙み合わせが悪いと大変なことに・・・

タイミングベルトだけを交換しても、次にウォーターポンプの交換が必要になれば、再びタイミングベルトを外さなくてはなりません。
ですので、タイミングベルトと同時期の交換が推奨されているのです。

ウォーターポンプの目安は10万キロと言われていますが、タイミングベルトとあわせた定期的な点検でメンテナンスをしていくことによりそれ以上に持つ可能性があります。
すごい方ですと20万キロ交換なしというのも・・・

まとめ

・ ウォーターポンプは冷却水を循環させる装置
・ ウォーターポンプが故障するとエンジンがオーバーヒートする可能性がある。
・ ウォーターポンプの交換目安は10万キロ
・ 10万キロという目安はタイミングベルトの交換目安
・ タイミングベルトとウォーターポンプは一緒についている場合が多いため、同時期での交換が推奨されている。

CAR&編集部

カーライフマガジン編集部