ラジエーターの冷却水とは?役割や交換時期に関して

- 2017/07/19 カンドーメンテナンス, ラジエーター
車の心臓とも言えるエンジンですが、常に熱を発しているので冷ましてオーバーヒートを防がないといけません。
人間で例えると、体温が上がると汗が出て冷やす仕組みと同じだと言えます。
その「汗」がラジエーターの冷却水の役割に似ています。
【ラジエーターの冷却水の役割】
冷却水はその名前の通りですが、エンジンを冷やすための液体の総称になります。
一般的なものはLLC(ロングライフクーラント)、ラジエーター液、不凍液などの冷却専用の液体があります。水も冷却水に含まれております。
冷却水の主な役割はオーバーヒートの防止と錆防止です。
・オーバーヒートの防止
エンジン内部は金属でできています。ですので摩擦や燃料の熱により非常に高温状態となっております。
ピストンが動いたり、燃料を爆発させて車は動くので熱エネルギーが必要になります。
冷却水がないと、エンジン自体が熱で変形し、動かなくなってしまいます。
それを防ぐために冷却水で冷やす必要があります。
・錆防止の役割
クーラントには錆を防止する効果があります。冷却水として水を使用する場合、クーラントのような防錆効果が無いので腐食する可能性が高いです。
クーラントには防錆効果があるとお伝えしましたが、防錆剤の特徴として金属と液体が接触することを防ぐために金属に膜を張ります。この膜が錆から守ってくれています。
しかし、これも時間がたつごとに効果が薄くなっていきます。
ですので、定期的な交換が必要になります。
【冷却水の交換時期】
クーラントは正常な場合、赤や緑色をしております。
これが劣化してくると茶色っぽい色になり、交換の目安としては分かりやすいです。
また、クーラントには主に2種類あります。
ロングライフクーラントとスーパーロングライフクーラントです。前者は赤や緑色をしており、後者は青色になります。
スーパーロングライフクーラントはロングライフクーラントに比べて寿命が長いです。
車両の取扱説明書に交換時期が載っておりますので、そちらで調べる事が可能です。
ロングライフクーラントの交換時期は2年ごとと推奨されております。
ロングライフクーラントですが、赤と緑があるとお伝えしましたが、これは混ぜて使っても問題ありません。
さらには水を50%までなら混ぜても問題ないとされております。
しかし、スーパーロングライフクーラントは水も他の液体とも混ぜる事ができません。
この冷却水を入れる場所ですが、ボンネットを開けると白い筒のようなものがありますのでその中に入っております。
ご自身で交換も可能ですが、車検屋さんやディーラーでも交換可能ですので一度ご相談の上、交換した方が確実です。
まとめ
冷却水はオーバーヒート防止と錆防止の効果がある。
LLCは防錆剤の効果がある。
ロングライフクーラントの交換時期は2年が目安。
スーパーロングライフクーラントは車両の取扱説明書に記載がある。
冷却水はエンジンにとても重要なものですので、定期的な交換でよりよいカーライフを送って下さい。