カーメンテの登竜門!タイヤローテーションの目安とメリット!

- 2017/12/13 カンドーメンテナンス, タイヤ, 車
人によっては靴のかかとの減り方が違う事があります。
なぜか右足だけ減りが早かったり・・・という経験はないですか?
左右のどちらかに少し重心が傾いている人がほとんどです。
なので一方に体重がかかり、減りも不揃いになります。
車のタイヤも同じ事が言えます。乗せる荷物や人、重心が偏るとタイヤの負担も増えます。
そこで必要なのがタイヤローテーションです。
目次
前輪の方が負担が大きい
クルマのほとんどは、エンジンを前に積んで走っています。
つまり、クルマは一般的には前の方が重くできています。
前輪駆動車(FF車)の場合はフロントタイヤに力が集中します。
コーナーリング、駆動力、ブレーキをする制動力です。
ですので、前輪駆動車はフロントタイヤの方が摩耗します。
国産車は前輪駆動車が多いため、フロントタイヤが摩耗するケースが多いです。
もう一つ後輪駆動車があります。
後輪駆動車(FR車)の場合はリアタイヤのセンター部分が摩耗しやすいです。
このタイプは大型車やスポーツカーに多いです。特徴としてはコーナーリングの性能にすぐれております。
ローテーションでタイヤ長持ち
前輪にかかる負担が大きいということは、当然前の方が早くすり減ってしまいます。
すり減ってしまったタイヤはもう使えません。
では、4本とも同じようにタイヤを使うには、どうすればいいのでしょうか?
それを解決する方法が、タイヤのローテーションなのです。
ローテーションをすることで、各タイヤにかかる負担が平均化されて、
減り方も均一になりタイヤの性能が長い期間発揮できるようになります。

一般的なタイヤの寿命は、走行距離3万から4万キロです。
また、交換時期にはスリップサインが出てきます。
もし、タイヤローテーションせずに走行し続けると、摩耗が偏りタイヤの寿命も短くなります。
タイヤローテーションの目安
ローテーションは、5千kmから1万kmの走行ごとに行うのが適当でしょう。
加減速が多かったり、直線よりもコーナーが多い道を走ることが多い場合は、
早めにタイヤローテーションを行うことをオススメします。
走る道の条件によってもタイヤの摩耗具合は様々です。
山道や砂利などを走行する場合も、早めのタイヤローテーションが必要です。
タイミング的には、夏タイヤからスタッドレスタイヤに変えるもしくは、
その逆の場合にタイヤローテーションすることが多いようです。
ローテーションできないタイヤ
タイヤの摩耗を均一にしてタイヤ寿命を長くするために有効なタイヤローテーションですが、どんなクルマでも行えるわけではありません。
まず、タイヤのサイズが前後で異なる車種はタイヤローテーションができません。
左右非対称パターンのタイヤ、回転方向が定められているタイヤ、左右が決められているタイヤは
タイヤローテーションの組合せが限られます。
間違って左右を逆に取付けてしまうと、タイヤの性能を発揮できないのはもちろんのこと、
逆の抵抗となってしまうので危険です。
回転方向が指定されているタイヤには、側面に「ROTATION→」というマークがあるので、
自分のタイヤや新品のタイヤを購入するときなど、注意してみてみましょう。
タイヤローテーションの方法
前輪駆動車と後輪駆動車の場合ではローテーションの順番が変わってきます。
これは覚えておいてください!
前輪駆動車の場合
左前輪→左後輪
右前輪→右後輪
左後輪→右前輪
右後輪→左前輪
というローテーションを行います。
後輪駆動車の場合
左後輪→左前輪
右後輪→右前輪
左前輪→右後輪
右前輪→左後輪
というローテーションを行います。
まとめ
タイヤはクルマの走行性能と安全性に直結する重要なパーツです。
止まるときや曲がるときに頼れるのはタイヤですから、しっかりメンテナンスをして
安心・安全・快適なカーライフをおくりましょう。