初めて行ってもなつかしい。レトロを楽しむ電車館(その4)

今回の訪問でお世話になったのは、名古屋市交通局営業本部統括部乗客誘致推進課事業係レトロでんしゃ館の種村さん。肩書きの長さ!もさることながら、種村さんの知識の深さと、電車と人への深い愛情に感激しました。
施設の奥の壁面はギャラリーになっていて、市営電車の年表と共に市内の写真が展示されています。
種村さんが指さしているのは、伊勢湾台風通過後の市内の様子を撮った一枚。
「まだ僕は子どもだったんだけど、ちょうどこの近くを通ってね。伊勢湾台風の被害で亡くなった人が並べられていて、とても恐ろしかったのが忘れられなくて。」
年表に添えられた写真は電車を主役にしたものばかり。それでもそこには、街や人や、時代時代の人々の生活が写りこんでいます。
「年配の人なんかが長い時間、一つの写真の前でじっと考えにふけっていることがありますよ。」
レトロでんしゃ館の線路の先は、遠い思い出にもつながっているようです。