車検でよく目にするブレーキオイルの交換目安は?何キロ?

- 2017/06/29 カンドーメンテナンス, ブレーキ, ブレーキオイル
エンジンオイルに次いで重要なのがブレーキオイル。
交換をしないと大きな事故に繋がりかねません。そもそもブレーキオイルとはどういうものなのかを含めてご説明します。
①ブレーキオイルとは
簡単にいえばブレーキオイル(ブレーキフルード)とは、ブレーキを踏んだときにその圧力をブレーキパッドに伝える役割をしています。
ブレーキは
- ブレーキペダルを踏む。
- マスターシリンダ内のピストンが押されてブレーキオイルに圧力が生じる。
- ブレーキパイプの中を伝わり、各ホイールシリンダのピストンを動かす。
- ピストンの作用でブレーキシューを押し広げて、ブレーキライニングをブレーキドラムの内側に圧着させる。
- その摩擦でタイヤの回転を止める。
という一連の流れで車を止めるのです。
つまりブレーキオイルとは、車を止めるために重要なオイルということです。
ブレーキオイルを交換しないとどうなるの?
1、ブレーキの効きが悪くなってキケン
ブレーキオイルは熱すると沸騰するのですが、その沸点が長らく使ってくるとどんどんと下がってきます。
クルマのブレーキは、摩擦抵抗によってタイヤの回転を止める構造となっているため大きな摩擦熱が発生します。
この摩擦熱によりブレーキオイルが沸騰してしまい、オイルの中に気泡ができ適正な油圧がかからなくなる。
結果、ブレーキペダルを踏んでも全然踏み応えがなくて、ブレーキが利きにくくなります
2、オイル漏れが起こる
ブレーキオイルは、ポリグリコールエーテルという、一種のアルコールが主成分です。
性質上、水分を吸収しやすいため空気中の水分を吸います。
吸収した水分が、ブレーキシステムの内部に、錆を発生させてしまいます。
すると、錆びた部分からオイル漏れを起こしてしまう事があります。
ブレーキオイル漏れにまで発展するとブレーキが利きにくくなるだけでなく、周囲のパーツも痛め修理に多大な費用が発生する場合があります。
交換目安は?
ブレーキオイルの交換は2年又は20,000kmをオススメします。
ブレーキオイルを交換することの意味は、ブレーキシステム全体を健全な状態に保つというところにあります。
クルマを使わなくてもブレーキオイルは吸湿しますので、走行距離が短くても車検などの定期点検を利用して交換するとよいでしょう。
まとめ
ブレーキオイル(ブレーキフルード)とは、ブレーキを踏んだときにその圧力をブレーキパッドに伝える役割をしています。
ブレーキオイルとは、車を止めるために重要なオイルということです。
ブレーキオイルの交換は2年又は20,000kmをオススメします。