春、夏、秋と、この曲に夢中。

- 2019/10/16 カンドーミュージック
発音が同じ英単語があります。
例えば、I (私)とEYE (目)、HOUR (1時間)とOUR (私たち)、KNIGHT (騎士)とNIGHT (夜)、MAID(お手伝い)とMADE(作る 過去形)、MAIL(郵便)とMALE(男性)、PEACE(平和)とPIECE(かけら)、RED(赤)とREAD(読む 過去形)など、探せばまだまだ沢山あります。
この曲のタイトル【SUCKER】にも同じ発音の言葉があります。今や日本でも大人気スポーツの
サッカー。表記すれば『SUCCER』ですから、一文字異なるわけです。
SUCKERの意味は『夢中になる人』と言う感じでしょうか。詳しくこの言葉を解説しますと、実は結構面白いです。
『SUCK』は『吸う』と言う意味です。ERをつけて『吸う人』。
哺乳瓶などを吸う『乳飲み子』を指します。
乳飲み子、つまり赤ちゃんのことです。生まれたばかりの赤ちゃんは純粋です。
何の穢れもありません。ピュアです。
そんなところから『SUCKER』はピュアな人、信じやすい人、騙されやすい人を意味します。
すぐに信じて夢中になって騙されてしまう人、そう言う人いますよね。私も経験があります。
ほとんど冗談を言わないアメリカの友人がある時、
『イギリスのビッグベンがデジタルになるらしいよ』と言ったことをまともに信じて、
『え〜マジ?』と答えたら、大笑いされた後、『You! Sucker!』と言われました。
騙されやすいヤツだな、と言うことなんでしょう。
さて、曲の中では、信じやすく夢中になりやすく騙されやすい主人公の男性が『I’m s sucker for you(僕は君に夢中なんだ)』と連呼しています。
今年の春、この曲【SUCKER】を大ヒットさせたニュージャージー出身のジョナス・ブラザーズは、
その名の通り、ケビン、ジョー、ニックのジョナス3兄弟です。
彼らのプロフィールによりますと、グループ結成はずいぶん前のことであるにも関わらず、
兄弟喧嘩が原因で1度解散。今年、再結成したかと思えばリリースしたこの曲がいきなりのヒット、
どころか、全米シングルチャート初登場1位と言う快挙を成し遂げます。
ちなみにグループとしての初登場1位は史上2組目。
前回は1998年、あのエアロスミスの『I Don’t Want to Miss a Thing』でした。
とにかくカッコいいナンバーです。
少し早いのですが、私の中では、2019年のベスト洋楽ナンバーです。