想い出は泡のように…。

- 2019/07/03 カンドーミュージック
平成生まれの方はまずご存知無いと思いますが、日本には、『バブル景気』と呼ばれる時期がありました。
改めて『バブル景気』で検索してみますと、ウィキペディアでは、
『日本では、1986年12月〜1991年2月までの株式や不動産を中心にした資産の過度な高騰、経済拡大期間を指すことが主である』とあります。
私は1985年に社会に出ていますから、まさに新人時代をバブル景気の中で過ごした訳です。
今思い出しても『美味しかった経験』が沢山あり、若かったですからその様な分不相応な経験に対する勘違いも甚だしく、
毎日美食に酔い、毎日タクシー帰宅を繰り返していました。
また、勤務地が六本木と言う事もあり、誘惑が激しく、まず寄り道しないでは帰れない環境でした。
あの当時の六本木は、バブル景気の波に乗り、新しいレストラン、クラブ、バーなどが続々とオープンしていました。
中には最新映像システムを導入するバーや、生バンドが演奏してくれるレストランもあり、
どこどこに新しい店が出来たと聞けば出かけて行き、どこどこのクラブがお洒落だと聞けば出かけて行く、
毎日新鮮な体験の連続でした。
Kaoma【Lambada】
そんなバブル景気の時代に日本に輸入された曲が今回ご紹介する【Lambada】です。
ランバダとは南米のいくつかの音楽文化が混在して出来上がったリズムスタイルで、特定の曲を示す訳ではありませんが、
今から30年前の1989年に、フランスを拠点として活動していた、
セネガル、フランス、ブラジルの多国籍メンバーで構成されたバンド『カオマ』が、
その名も【Lambada】と言う曲をリリースすると、これが各国で大ヒット。
日本にも輸入されるや、バブルで湧く六本木の夜にも、
ミュージック・ビデオの中で踊られる官能的なダンススタイルと、
南国風のメロディラインがピッタリとハマり、クラブでレストランでバーで、夜な夜な流れていた事を思い出します。
日本では日本語カヴァーヴァージョンが複数作られました。
更に1990年には【Lambada】と言う映画も作られ、まだブレイク前のジェニファー・ロペスも出演しています。
さて、今年の夏。想い出を泡の如く弾けさせないよう、戒めを込めてこの曲をどうぞ。