【車を永く乗るために】重要なドライブシャフトブーツ

- 2019/01/18 カンドーメンテナンス
1台の車の平均乗車年数は年々永くなっており、これは車の部品自体が進化していることもありますが、
メンテンス技術が上がっていたりと要因は様々です。
しかし、不具合はつきものです。
壊れる前に早期発見する事でもっと永く乗る事ができます。
今回は何万点もある車の部品の中で「ドライブシャフトブーツ」に注目します。
目次
エンジンの力でタイヤを回すドライブシャフト
ドライブシャフトは、エンジンの駆動をタイヤに伝えるための部品です。
タイヤから車体の中心あるデフに向かって、水平に渡された棒状のもので、
シャフトの両端にあるジョイントでデフとタイヤの速度を合わせ、スムーズに回転させる役割を果たしています。
このジョイント部分をほこりや汚れから守るためのカバーがドライブシャフトブーツです。
防水のゴム製で、中にはグリスが充填されています。
ドライブシャフトブーツは消耗品
ゴム製のパーツはそもそも消耗品、ブーツもゴム製品です。
更に走行で発生する汚れから、ジョイント部分を身を呈して守っています。
汚れによる経年劣化で、いつかは必ず材質が劣化しヒビが入ってきます。
ドライブシャフトブーツが破れるとどうなる?
ブーツにヒビが入ったまま乗り続けると、その部分が切れ、ジョイント部がむき出しに!
さらにブーツ内のグリスは飛び散り、ジョイントの内部に水が浸水します。
ジョイント部に、サビやほこりによるガタが発生してきます。
ジョイント部の不具合が、次々に関連パーツの不具合や破損を引き起こし、負の連鎖に・・・
走行不能で事故につながる場合もあり、命の危険も!!
【点検】ドライブシャフトブーツ
タイヤの内側に、円錐形で蛇腹状をしたドライブシャフトブーツが見えると思います。
ブーツを手で触って、破れが無いか確認しましょう。
手にグリスが付く場合は、内部からの漏れ=ひびが疑われるので要注意!
こんな車のドライブシャフトブーツは要注意
・寒冷地・・・気温が低いとゴムは硬くなり、破損しやすくなる
・オフロード走行・・・跳ね石でブーツが傷つきやすい
・古い車・・・長く使用していれば、ゴム製品は当然経年劣化している
最後に
発見が遅れてドライブシャフト全体の交換となった場合には、早期発見でブーツ
のみを交換するのと比べると、何倍も費用がかかることもあります。ブーツが
破れていると車検にも通らない事からもわかるように、不具合を放置してよい部分
ではありません。何より安全走行への不安が少しでもあってはなりません。
気をつけなければ気付かない部品ですが、どうぞあなたの定期点検項目の一つに
組み込んで、注意してあげて下さい。