【タイヤ】雪に強いが雨には弱い!?スタッドレスタイヤ

- 2018/10/31 カンドーメンテナンス, タイヤ, 安全運転
冬の安全ドライブに欠かせないスタッドレスタイヤ。
夏場にも装着していると、ノーマルタイヤより安全性が劣るのはご存知かと思います。
でも、スタッドレスタイヤにはもう一つ弱点が!それは雨の日・・・
【タイヤ】雪に強いが雨には弱い!?スタッドレスタイヤ
雪道はなぜ滑るのか・・・
そもそも、スベる原因は雪ではないんです!
踏み固められ、凍った雪の表面が融け、それが氷の上で水の膜を作ります。
この水の膜こそが、スベる原因です。
降り始めの雪道よりも、一晩たった翌朝の走行の方が危険なのですよ。
スタッドレスタイヤがスベらないのは何故?
スタッドレスタイヤには、ノーマルタイヤと比べて深い溝があります。
この溝が雪をしっかりグリップすることで、安全走行ができます。
また、スタッドレスタイヤには給水性能があり、
スベる原因となる水の膜ができにくい構造になっています。
スタッドレスタイヤのゴムも、温度が低くても硬くなり難いものが使われており、
さらにゴムが柔らかい状態であることで、グリップ力を確保できます。
雪に強いなら、雨でも大丈夫!?
雨の日にコワイのが、ハイドロプレーニング現象です。
雨などで濡れた道路を走行時に、タイヤと路面の間に水の膜ができ、
ブレーキやハンドル操作が効かなくなる現象で、非常に危険です。
スタッドレスタイヤの雪どけ水を取り除くための吸水性能によって、排水性能が非常に悪いです。
グリップ力を高めるための柔らかいゴムも、水圧に負けて変形しやすくなります。
このため、ノーマルタイヤよりもハイドロプレーニング現象を起こしやすいです。
冬の雨の日、どうしたらいいの?
そうは言っても、天候に合わせて毎回タイヤをはめ替える、というのも現実的ではありませんよね。
危険性を知った上で、雨の日にはより一層の安全運転を心掛けること!
また、スタッドレスタイヤだからと言って、雪道で絶対スベらない、という訳ではないです。
過信しすぎて運転が横暴になると危険です。
雪道では、急発進、急ブレーキ、急ハンドルは避け、安全な速度で走行することが大切です。
あなたのスタッドレスタイヤは大丈夫?
スタッドレスタイヤの寿命は、一般に3年ほどと言われていますが、
使用状況や保管方法によってはそれ以下の場合もあります。
溝が少なくなっているのはもちろん、溝はあってもゴムが硬化していたり、
サイドウォールにヒビが出始めたらそれは交換時期のサイン。
自分では中々判断が難しいので、お近くのカー用品店や整備工場でチェックしてもらうと良いです。
スタッドレスタイヤも普及品から最高級ブランド品まで色々ありますが、
どんなに優れた性能があっても、絶対安全!というものはありません。
最後のカギはドライバーの心構えです。
安全運転で冬のドライブを楽しんで下さい。