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海の「道」しるべ 灯台とme:Ray 第九回~佐田岬灯台~

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不動まゆう

灯台マニアの不動まゆうさんが日本全国、世界の魅力的な灯台を紹介します。

灯台の魅力、歴史、そこから見える景色や美しさ・・・
思わずドライブして訪れてみたくなるエピソード、素敵な写真。
今まで灯台を知らなかった老若男女の皆様、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

アレクサンダーより走行中のご挨拶

 

みなさま、秋の気配を感じる今日この頃、いかがお過ごしですか?

国産クロスオーバーSUV車のアレクサンダー(ご主人がつけた愛称)です。

 

ワタクシはいま日本列島を西へ西へと突き進んでおります。

右に見えるのは、「競馬場」じゃなくて瀬戸内海。

左は、「ビール工場」ではなく宇和海。

右も左も海を眺められるこの道は、日本でもっとも細長い半島である佐田岬の国道197号です。

こうして走ってみると、日本という国は本当にいろいろな景色があるものですね。

 

さて、ここに来るまでにとても面白い道がありましたよ。

その名も「佐田岬メロディライン

なんとワタクシのタイヤが歌をうたうのです。

 

写真提供:愛媛県伊方町観光サイト さだみさきナビ

 

どういうことかと申しますと、アスファルトの塗装に溝が掘ってありまして、

タイヤが接地することで発音するのです。

溝の間隔で音の高さを、溝の数で音の長さを調整しているそうなのですが、ちゃんと指定の速度で走ると・・・

 

みーかんーのはーながー♪ さぁーいてーいるー♪

 

「お!アレクサンダーが歌った!うまいじゃん!ふふふ」

 

とご主人さまにも喜んでもらえました。

 

さて、この長い岬をひたすら進んでいきますと、その先に待っているものは

いまから丁度100年前に建てられた佐田岬灯台です。

100年間も雨や風、ときには嵐に耐えながら海を見守り続けてきたんですねぇ。

 

ワタクシも灯台まで行きたかったのですが、ご主人をお連れできるのは駐車場まで。

ここからはご主人が徒歩で向かいました。ではレポートしてもらいましょう。

 

佐田岬灯台

—-ご主人による灯台レポート—-

車を降りて約20分。舗装してあるので歩きやすいけど、

普段の運動不足がたたって、登り坂ではちょっと息が切れました。

でもこの灯台の姿をみた途端、疲れも一気に吹き飛びます!

 

愛媛県 佐田岬灯台 初点灯:大正7年

 

 

向こうに見えるのは九州。大分の佐賀関の突端である関埼までは13㎞しかないそうです。

水泳が得意な人なら泳げそう?

いやいや、この豊予海峡は1秒間に3メートルも流れる速い潮流。船にとって危険な場所であり、灯台の重要性が伺えます。

 

灯台近くの看板からも、佐田岬と関埼の近さがよくわかります。

灯台近くの看板からも、佐田岬と関埼の近さがよくわかります。

 

それでは、灯台に近づいてみよう!ドキドキするなぁ。

 

うわぁ!下から見上げると大きい!

いまからちょうど100年前、1918年に建てられた鉄筋コンクリート造りの灯台です。

現在、鉄筋コンクリートの建物は当たり前のように感じますが、当時は最新の建築方法だったんですって。

 

100年間もここで海を見守ってきたんですね。

 

佐田岬灯台はいろいろな角度から楽しむことができます。

 

こちらは灯台から歩いて数分の御籠島展望所。

このモニュメントは「永久の灯」というタイトルで、佐田岬灯台の100周年を記念して建てられました。

 

灯台のシルエットの奥に本物の灯台が見えます。

 

この御籠島は周囲に洞窟式の砲台跡が残り、現在は戦争遺産として見学ができるようになっています。

国防に重要な場所だったんでしょうね。

 

 

灯台の点灯を待ちます!

 

そろそろ日が暮れる時間となりました。

せっかくなので灯台が点灯するのをのんびりと待つことにします。

 

灯台の全体が眺められる場所を見つけました。

 

しばらくすると沈む太陽の光で灯台の塔がオレンジに染まってきました。

 

灯台の全体が眺められる場所を見つけました。

行き交う船、あれは佐田岬と関埼と結ぶフェリーかな。

 

まだかな、まだかなと待っているとついに点灯の瞬間!

灯台の点灯時間は照度によるので、
季節やその日の天気によって違うので、ずーっと見つめていないとその瞬間を見逃しますよ。

 

灯台の全体が眺められる場所を見つけました。

 

佐田岬灯台に使われている電球はメタルハライド電球というもので、
点灯したばかりのときはエメラルドのような緑色にみえます。

 

しばらくするとダイヤモンドのような白く強く輝かしい光に変化します。

 

灯台はこれから一晩中お仕事をします

 

本当はもう少し待っていると、閃光の光の帯が夜空に映えてくるのですが、
駐車場までの山道が暗くなると危ないので、戻りましょうか。

次に来るときは足元を照らす懐中電灯を持ってこようっと。

 

予定より遅くなったのでアレクサンダーが心配してるかな。

さぁ、つぎはどこの灯台にいこうかしら。

 

 

 

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不動 まゆう

不動 まゆう

「100年後の海にも灯台の光を輝かせる」を目標に、各地の灯台を取材し魅力をアピールしています。

灯台マニア。フリーペーパー「灯台どうだい?」編集長