【車のオイル】エンジンオイルだけじゃない!種類はたくさん!!

車には、様々な箇所で、それぞれの目的に合わせたオイルが使用されています。
オイルは車にとって、とても重要な役割を果たしているものです。
今回は、代表的な車の「オイル」をご紹介します。
目次
エンジンを守る!「エンジンオイル」
エンジンオイルはエンジン内部でエンジンを潤滑に動かすための重要なオイルです。
一般的に「オイル交換」といえば、エンジンオイル交換のことを指します。
のぼりや看板でオイル交換というのを見た事がありませんか??
エンジン内は部品が高速で動くため、熱が発生し高温になり、エンジンオイルにとっては過酷な状況です。
その中で徐々に劣化し、内部でスラッジとして固まるため量が減ってきます。
量が減るとエンジンに負荷がかかり、エンジン自体の故障や損傷に繋がります。
オイル交換の2回に1回は、オイルの汚れを吸収するオイルフィルターも交換をして下さい!
もし交換しないと・・・燃費悪化、エンジン不調、エンジン異音などの症状がでます。
快適なハンドル操作のための「パワステオイル」
パワーステアリングに使用されるオイルです。
パワーステアリングとは、ハンドルを回す補助をしてくれる部品です。
パワステオイルは、油圧の力でハンドルを回しやすくする役割があります。
パワステオイルの特徴は他のオイルに比べて温度変化も少なく、汚れにくい点です。
少しずつ量が減るので、定量以下になったら補充が必要です。
長年の使用で劣化や汚れが出てきたら交換をおすすめします。
もし交換しないと・・・ハンドルが重い、オイル漏れ、パワステポンプの異音などの症状がでます。
交換時期は5万km走行または5年ごとです。
オートマチックトランスミッションオイル「ATF」
AT(オートマチック・トランスミッション)を動かすためのオイルです。
ATFはオートマチックトランスミッションフルードの略称です。
動力の伝達・シフト制御・部品の潤滑・トランスミッションの冷却・トランスミッションの洗浄など、
非常に重要な役割を果たしています。
熱に弱いATFは徐々に劣化が進むし、黒ずんできます。
走ったり止まったりを繰り返す市街地での走行もATF劣化の原因になります。
車種やATの構造によっても交換時期が異なるので、レベルゲージで確認が必要です。
もし交換しないと・・・変速時のショックが大きい、加速が鈍い、燃費が悪いなどの症状が出ます。
交換時期は2万km~3万km走行ごとです。
車の「止まる」を支える「ブレーキオイル」
ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝えるためのオイルです。
車の最も重要な基本性能「止まる」を守るために欠かせないのがこのブレーキオイルです。
オイルの特徴ですが、湿気を吸収しやすく、湿気によって徐々に劣化します。
ブレーキオイルは鮮度が大切です!理想では1年に1回、最低でも車検ごとに交換をして下さい。
液量が減ることでもブレーキの異常を引き起こすので要注意です。
もし交換しないと・・・ブレーキが効かない、べーパーロック現象が起きやすくなります。
※べーパーロック現象は、
ブレーキオイルが沸騰しブレーキ配管内に蒸気が発生する事でブレーキが効かなくなる現象です。
交換時期は車検ごとです。(新車は3年、以降2年ごと)
タイヤをスムーズに回す「デフオイル」
車が曲がる際に左右のタイヤの内輪差を吸収するギアと(デファレンシャルギア)潤滑に回すためのオイルが必要です。
このオイルをデフオイルといいます。
デフオイルの劣化により性能が落ちるとギアが損傷してしまうこともあります。
損傷が進んでデフギアや車軸まで交換が必要になると大出費です。
最近の車はATと一体になっているものも多いです。
もし交換しないと・・・異音が発生する、ギアの損傷で走行不能になるという症状が発生します。
交換時期は5万km走行または5年ごと
MT車ならこれもチェック!「クラッチオイル」
エンジンからの動力を切断したり、つなげたりして、ギヤをスムーズに変えるためのオイルがクラッチオイルです。
何かの異常が無い限り、液量が減少する事は無いです。ブレーキオイルと同じ成分で、湿気に弱いのが特徴です。
もし交換しないと・・・錆によるオイル漏れでクラッチが切れず走行不能になります。
交換時期は車検ごとです。(新車は3年、以降2年ごと)
最後に
いずれのオイルも車のスムーズな走行には欠かせない物です。
こうしたオイル類の交換を早めにこまめに行う事で、部品本体が長持ちします。
車を長持ちさせるのはオイル!と言っても過言ではありません。
自分で 液量や汚れを確認できるオイルもありますので、愛車のオイルに気を配って快適なカーライフにしましょう!