エンジン警告灯に気づいたら?点灯する原因と意味とは?

- 2017/10/08 エンジン, カンドーメンテナンス, 燃費, 警告灯
普段見ることのないエンジン警告灯などが点灯すると、やはりまずは不安になってしまい楽しい時間が台無しになってしまいます。
そこでエンジン警告灯が点灯する原因、エンジン警告灯が点灯したらどうすればいいか?などについてまとめてみました。
目次
エンジン警告灯とは
車のエンジンにはエンジンの出力に関するセンサーや排気ガスに関するセンサーなど非常に多くのセンサーがあります。エンジン本体もしくはそれに関連する部品にトラブルが発生すると点灯します。
「センサーなどに異常が出た時に点灯する」のがエンジン警告灯なのです。その為、エンジンチェックランプと呼ぶこともあります。
ちなみに、エンジン始動時に数秒ついている場合がありますが、その場合は心配ありません。
エンジン警告灯が点灯していても運転可能!?
エンジン警告灯が点灯していても、とりあえずは運転しても問題はありません。
実は警告灯は大きく分けて、赤色のランプと黄色のランプの2種類があります。
赤色のランプが点滅した場合は、すぐに停車して原因を調べる必要があります。
赤色のランプが点灯している場合は、直ちに車を停止させなければなりません。
黄色のランプが点灯した場合は、なるべく運転を控えるようにします。
すぐに危険な状態になることはありませんが、正常な状態ではないので、できるだけ早く対処して下さい。
エンジン警告灯は、黄色のランプなので、とりあえず走行することは可能です。
エンジン警告灯が点灯する原因
エンジン警告灯が点灯する理由は多種多様のため、主な原因を紹介します。
エンジン制御系センサー
エンジンにはかなり多くのセンサーがあり、複雑に絡み合っています。
その中の一つでも異常を確認した場合にエンジン警告灯が点灯します。
主なセンサーは下記に記載します。
O2センサー
エンジン警告灯が点灯する理由で、多いのがO2センサーの異常です。
O2センサーとは排気ガス中の酸素濃度を測るセンサーで、排気ガスの酸素濃度を計測することで燃焼状態を把握しています。
このセンサーが故障した場合、アイドリング時の回転異常等、エンジン不調を起こす可能性があります。
最悪の場合は、放置することでマフラーの触媒部が高温になり、発火する場合があります。
またこのセンサーは最適な燃費を測定し走行を促しておりますので、
故障した場合は燃費が悪い走行をしてしまう場合があります。
O2センサーは10年もしくは10万キロは持つとされています。(日本車の場合)
エアフロセンサー
エアフロセンサーとは、エンジンに吸入される空気の量を計測するセンサーです。エンジン内に送り込む燃料の濃淡を決定する大切なセンサーです。
このセンサーが故障した場合、正確に燃料を噴射出来なくなるため、燃費に影響する可能性があります。
イグニッションセンサー
エンジン点火系のセンサーです。イグニッションセンサーがあることにより、最近の車は点火タイミングなど電子制御されています。
エンジン警告灯が着く原因としては、この点火タイミングがずれることにより点灯します。
バッテリーセンサー
バッテリー交換を行った後に、バッテリー端子がしっかり繋がっていないと点灯する可能性があります。
ですので接続を確認しましょう。
排ガス浄化装置の詰まり
排ガス浄化装置とは、排ガスに含まれる有害物質を取り除くフィルタでディーゼル車に付いています。
この排ガス浄化装置が詰まると、スピードが出せなくなります。
カム角度・クランク角度センサー
文字通り、エンジンのカム、クランクの角度を測るセンサーです。
カムやクランクは高速で常に動いているため、正常な位置からズレが生じることがあります。
カムやクランクの角度がある程度ズレてもエンジンは正常に回転していますが、燃費には大きな影響が及びます。
このため、カム角度、クランク角度センサーは燃費向上のためのものとされています。
放置すると、カム、クランクの角度のズレが許容範囲を超えエンジンを痛める恐れがあります。
アクセル開度センサー
アクセル開度センサーとは、アクセルの踏み込み量を測るセンサーのことです。
アクセルの踏み込み量は、エンジンの回転数、AT車の場合はギアの変速、トラクションコントロール付きの車の場合はその制御など多くのシステムと関係します。
放置すると、AT車の変速がうまくいかない、アクセルを踏んでも回転が上がらない、トラクションコントロールの不機能などの恐れがあります。
各メーターのセンサー
速度計、タコメーター、燃料計など各種メーターは、そもそもがセンサーです。
それらのセンサーそのものの故障が発生するとエンジン警告灯が点灯、点滅します。
放置すると、車によってはエンジンがかからなくなることがあります。
この場合もエンジン警告灯の点灯云々よりもメーターがうまく動作しないことが困るはずなので出来る限り早く点検に行きましょう。
電気系統系センサー
今の車はたくさんの電装品がついており、たくさんセンサーがついています。
電装品はエアコン、オーディオシステム、パワーウィンドウなどの快適装備の他、バッテリー、充電系統、駆動系など車の走行に重要に関わる機器にも付いています。
車の走行と安全に重要にかかわるセンサーが異常値を検知するとエンジン警告灯が点灯、点滅します。
放置すると、エンジンがかからない、エンジン停止などの恐れがあります。
そのほかのレアケース
給油口のキャップ不良によりエンジン警告灯が点灯した。
これは給油口キャップが劣化により内圧が保持できなくなったために点灯してしまいました。
キャップは内圧を調整するための不可欠なものです。
セルフのガソリンスタンドで給油したことのある方ならわかると思いますが、給油口キャップを空けるときに「シュッ」と圧力が抜ける音がしますよね。
あの音がまったくしなくなっている状態で、キャップがしっかりしまっていない場合でも同様にエンジン警告灯が点く場合があります。
汚れが原因でエンジン警告灯が点灯した。
スロットルバルブの周辺にカーボン汚れが溜まっていたことが原因で、アイドリング時の空燃比制御がうまくいかない。原因はスロットルバルブのカーボン「汚れ」でした。その結果エンジン警告灯が点灯しました。
エンジン警告灯が点灯した時の対処法
エンジンチェックランプが点灯した場合は、慌てずに整備工場やディーラーなどに連絡しましょう。
エンジン警告灯が点灯する理由は多種多様なので、自分で判断することは難しいと思います。
整備工場やディーラーなら診断機で、どのセンサーが異常を起こしているのか調べてもらえます。
たまにエンジン警告灯が消えてしまう場合もありますが、一度点灯したのなら、何らかの異常があったと言うことです。
コンピューターには記録されているので、エンジン警告灯が点灯した理由をきちんと調べてもらいましょう。
まとめ
今回はエンジン警告灯だけを取り上げていますが、車には様々な警告灯の種類が存在しています。
警告等は全て「取り扱い説明書」に掲載されています。
いざ警告灯が点灯したときにあせったりしなくてすむよう、是非とも一度確認してみてください。