DCブランド、カフェバー、そして山本達彦

- 2018/05/07 カンドーミュージック
今年のGWはいかがでしたでしょうか。後半には少しお天気が崩れ、メイストームがありました。
メイストームとは、温帯低気圧の急速な発達によりおこる大風で、
文字通り、4月後半から5月にかけて見られる春の嵐。
但し、メイストームと言う言葉は和製英語です。
山本達彦『シティポップスの貴公子』
1978年にデビュー、今年40周年を迎えるアーティスト、
山本達彦さんはかつて『シティポップスの貴公子』と呼ばれ、ステージでは常にスーツを着用。
端正なマスク、AOR的お洒落サウンドで80年代、90年代を、
主にライヴ活動とアルバムリリースを中心に活動して来られました。
2000年代を迎えてもそのスタイルは変わらず、コンスタントにアルバムをリリース。
拠点とするライヴハウスでの定期ライヴも継続され、ついに今年、デビュー40周年を迎えられたのです。
まだ高校生だった私NOBBYが、音楽関係の方に山本達彦さんをご紹介して頂いたのは、達彦さんがデビューした翌年。
その日から達彦さんは私の憧れとなり、目指す人物となりました。
ライヴ会場の楽屋にも出入りさせて頂き、時には地方ツアーにも同行しました。
私が就職先にレコード会社を選択したのも、達彦さんがそのレコード会社の所属アーティストだったからです。
MAY STORM
1983年、達彦さんはアルバム『MARTINI HOUR』をリリース。
オリコンのアルバムチャート3位を獲得したこのアルバムのオープニングナンバーが【MAY STORM】です。

当時の日本はバブルに向けて加速する好景気時代。
どこの街にもカフェ・バー、レストラン・バーが林立し、ファッションはデザイナーズ・ブランドが大流行。
誕生日やクリスマスにはブランド物のアクセサリーやバッグが飛ぶように売れました。
かく言う私もその1人。斉藤純さん主宰のGRASS MEN’Sのファッションにハマりました。
ちなみに当時、各デザイナーズ・ブランドは総称され、『DCブランド』と呼ばれました。
DCとは、デザイナーズ&キャラクターズの略です。
スマートでクールが重要視された時代。山本達彦さんの楽曲は見事に、このロマンティックな時代の波に乗りました。
数ある達彦さんのナンバーから、私が最も好きな曲【MAY STORM】をお聴き下さい。今もお洒落です。