車の「小さなフィン」はどんな効果がある?

車の車体に小さなフィンが付いているのをよく見かけます。
おしゃれとか飾りではなく、意味があります!
今回はこの小さなフィンがどのような効果を生むのかの話しです。
【小さなフィン】 車と空気抵抗の関係
車は高速になるに連れて空気抵抗が一番大きくなっていきます。
それを軽減させるために、ボディを流線型にしたり、パーツを装着します。
かつては走行安定性や最高速度を出すことが目的だったが、最近は燃費向上のための研究が進んでいます。
【小さなフィン】 このフィンの効果
車のテールライトやドアミラーについている小さなフィンですが、
一見飾りにしか見えないが、これが車の横を流れる空気を整えています。
このフィンが空気の流れを滑らかにすることで、空気抵抗を軽減し、燃費がUPします。
一方でフィンはわずかな渦を起こし、それによって車体のブレを抑え、走行安定性を確保する効果があります。
この効果は、高速走行時はもちろん、一般道路での走行時でもコーナリングや風切り音などで体感できるほどです。
市販品もあり、自分で取付けもできるので、効果を体感してみてはいかがでしょうか。
空気抵抗を知って燃費UP その1:高速走行時
フィンが付いていない車でも、空気抵抗を知ることによって燃費UPが図れます。
高速走行時の空気抵抗は相当なもので、時速100kmでの走行時には、
エンジン出力の半分以上を空気抵抗で失う、と言われています。
空気抵抗は速度が上がれば上がるほど大きくなりますので、
「高速道路は80kmで」と言われるのは、そこに理由がある。
なるべくアクセルを動かさず、一定速度をキープすることが大切です。
空気抵抗を知って燃費UP その2:一般道走行時
一定速度をキープするのは、一般道走行時も同じです。
コツは、失速しないぎりぎりのところでアクセルを軽く踏み込んだまま走らせることです。
また、先を見通し信号や渋滞の前では早めにアクセルを離すのが良いです。
登り坂でもアクセルを一気に踏み込まず、じわじわと踏んで調整すると良いです。
最後に
この小さなフィンは、水中を高速で泳ぐ魚をヒントにデザインされた、とも言われています。
自然界には、私達の生活に活かせるたくさんのヒントが、まだまだ隠されていそうですね。