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海の「道」しるべ 灯台とme:Ray 第三回~野島埼灯台・洲埼灯台~

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不動まゆう

灯台マニアの不動まゆうさんが日本全国、世界の魅力的な灯台を紹介します。

灯台の魅力、歴史、そこから見える景色や美しさ・・・
思わずドライブして訪れてみたくなるエピソード、素敵な写真。
今まで灯台を知らなかった老若男女の皆様、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

房総半島 野島埼灯台・洲埼灯台

東京は桜の開花も間近のようですね。

こんにちは。灯台が好きな主人をもつ国産クロスオーバーSUV車のアレクサンダーです。

えぇ、ワタクシはご主人への忠誠心を誇る一台の車でございます。

 

剱埼灯台
剱埼灯台

先日、ご主人を三浦半島の剱埼灯台へお連れしたところ、とても喜んでいただけたので、

次は対岸の洲埼灯台へお連れしたいと考えておりました。

 

 

野島埼灯台

ようやく訪れた休日。

 

ワタクシはこの日を待ち遠しく思っておりましたので、いつもより張り切ってエンジンをかけました。

ブルルルーン! さぁ参りましょう!

ワタクシはまっさきに洲崎へ向かう予定でいたのですが、

おや?カーナビゲーションシステムの目的地には『野島崎』と打ち込まれたようです。

「せっかく房総に行くのだからまず野島埼灯台を見てみよう!そして夕方になるころ洲埼灯台に着けるといいな」

なるほど、そういうことでしたか。

承知しました。灯台のハシゴとはご主人もやりますね。

この時期の房総はきっと春景色ですよ!

 

アクアラインのおかげで都内から房総半島へ向かうのも便利になりました。

このトンネルが海の中にあるなんて信じられないですね。

ワタクシと並走して泳ぐ魚が頭上にいるかもしれないと想像すると、

なんだか心楽しくなります。

 

そしてトンネルからでると、今度は海の上を走っているようで爽快です。

野島埼灯台につくまでハンドルを握るご主人の手もリラックスしておいででした。

 

 

野島埼灯台
野島埼灯台

まあ、なんとも立派な姿でございますね。

ご主人と共にワタクシは目(ヘッドライト)を丸くしました。

 

野島埼灯台は日本で最初に建てることが決まった西洋式灯台の8基のうちのひとつで、

明治2年に建てられました。

関東大震災で被害を受けたため、現在の灯台は大正14年に建てられた2代目だそうです。

 

野島埼灯台

野島埼灯台は年間を通じて登れる灯台です。
塔の高さは約30メートルなので、鳥になったような景色がご覧頂けるでしょう。

展示室では灯台の歴史に加え、灯台守の暮らしを想像できる展示物や、大きなレンズを見学できます。

 

さて、この建物がなにかお分かりになりますか?

 

霧笛舎

 

よく見ると屋根の部分にラッパのようなものが付いています。

 

霧笛舎

こちらは霧笛舎です。

 

霧が濃くて灯台の光が届かないときに、光に変わって音で灯台の位置を知らせるための施設で、
もう日本では使われてはいません。

でもこうして残されていると、古の海の音を想像することができますね。

霧の中で響く音は、少し寂し気で哀愁のあるものだったようです。

 

 

ちょっと寄り道~安房白浜港灯台~

さて、ではそろそろ洲埼灯台へ向かいましょう。

あれ?ご主人、道を間違えています。逆ですよ!!!

もう、このお方(かた)はすぐ道を間違えるのですよ。

「あれ?逆…かな?」

はい、逆ですって、言ってるじゃないですか。

「でも綺麗。この道の脇ではお花を栽培してるんだ。アレクサンダーみえる?綺麗だねぇ。」

 

え? 確かに。とても美しいですね。

でもそろそろUターンできる道を見つけないと…

「あーーー!みて!あそこに灯台が」

 

おや、本当でございますね。

「やったね!たまには道も間違えてみるもんだねぇ」

 

安房白浜港灯台
安房白浜港灯台

え?まぁ…たしかに。

ご主人の長所はポジティブシンキングなところでございますね・・。

ただし、道は間違えても構いませんが、灯台に気を取られてよそ見をしないでくださいよ。

そして今度はちゃんと私の言う通りに進んでくださいね。

夕日に間に合わなくなってしまいますよ。

 

 

洲埼灯台

洲埼灯台についたのはちょうど日が沈むころでした。

 

 

洲埼灯台
洲埼灯台

 

海が輝いてみえます。

 

あの船は灯台に導かれて港に戻るところでしょうか。

 

 

夕暮れの灯台もいいものですね。ご主人もただじっと灯台を眺めておいででした。

あ、点灯しましたよ。

 

 

「この光、この間は対岸の剱埼からみてたんだなぁ。

あ、ここから剱埼の光もみえる。なんだか灯台同士が会話してるみたい」

 

 

そうですね。

この洲埼灯台の赤色、白色の交互の光と、剱埼の緑色、白色の光で東京湾の入り口を知らせているようですよ。

今日は3基も灯台をみることができてよかったですね。

「今度の休みには、少し遠くの灯台までいってみたいな」

もちろんよろこんでお供いたします。

 

ご主人が帰り道を間違えないように気を配りながら、次はどこの灯台にお連れしようかと考えておりました。

 

 

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灯台のご紹介
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①知多半島 野間埼灯台はコチラです→http://car-and.com/1930/

②三浦半島 剱埼灯台はコチラです→http://car-and.com/2035/

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ウェブサイト
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不動まゆうさん運営の灯台フリーペーパー「灯台どうだい?」ウェブサイトはこちら
https://toudaifreepaper.jimdo.com/


不動 まゆう

不動 まゆう

「100年後の海にも灯台の光を輝かせる」を目標に、各地の灯台を取材し魅力をアピールしています。

灯台マニア。フリーペーパー「灯台どうだい?」編集長