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【車を永く乗るために】抑えておくべき要整備箇所その3

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エンジン

この整備シリーズも今回が最終話です。
たくさんある部品の中で特に整備が必要な箇所をピックアップしてきました。
車を永く乗るためには必要不可欠です。


そして、今回はタイミングベルトとドライブシャフトブーツです。

 

タイミングベルト

エンジンルーム

 

タイミングベルトとは、ピストンの上下によって回転するクランクシャフトの回転力をエンジンの上部にあるカムシャフトに伝える役割をするベルトです。

その伝わった動力によって、ピストンの頭にあるバルブがタイミングよく開閉させられる事から、
「タイミングベルト」と呼ばれているのです。

 

タイミングベルトの交換時期

タイミングベルト

タイミングベルトの交換時期は約10年とか10万kmと言われております。

また、樹脂製と金属製があるので、金属製のタイミングベルトの場合は切れる心配がほとんどありません。

車を購入してから次の車検まで一度も交換しないという場合が多いです。

メーカーや車種によっても種類が若干異なります。

 

タイミングベルトにはエンジン干渉タイプと非干渉タイプがあります。

エンジン干渉タイプの場合は切れるとエンジンにダメージを与え、
最悪な場合はエンジンごと交換になったり、廃車の可能性もあります。

非干渉タイプですと、タイミングベルトが切れてもエンジンは無事な場合があります。

 

走行中にタイミングベルトが切れたら・・・

車は止まります。アクセルを踏んでも反応しませんし、ガス欠のような状態になります。

切れてしまった場合ですが、カムシャフトが回らないので、バルブが動かなくなります。

これが走行中に切れてしまうと、バルブは回り続けるのでピストンは動いていないので、バルブが当たってしまいます。

すると、バルブが壊れたりピストンがダメージを受けてしまいます。

仮にピストンが損傷したり壊れてしまうと残念ながら修理は・・・ほぼ不可能です。

これが最悪の状況です。

エンジンごと買い替えるか、もしくは廃車です。

 

タイミングベルトの交換費用

タイミングベルトの交換費用はおよそ5万円ぐらいです。

エンジンを見るのでその他の周辺部品も一緒に交換というケースで見積もられる場合が多いようです。

ですので、合わせると約10万円ほどかかります。

車を10年・20年乗り続ける場合はタイミングベルトの交換はかなり重要になってきます。

10年になる前、7~8年程で一度見てもらうのをおすすめします。

 

ドライブシャフトブーツ

ドライブシャフトブーツ

ドライブシャフトとはエンジンからの回転エネルギーをタイヤに伝えるために、エンジンとタイヤをつなぐ部品です。

その可動部には動きを良くするために、グリースが塗ってあります。

グリースが飛ばないように覆っているゴム製のカバーが「ドライブシャフトブーツ」です。

これがゴムで出来ているため、長年使用していると経年劣化でひび割れや破れが出てきます。

FF車や4WDはドライブシャフトが複雑な動きをするので、その分劣化が早くなります。

 

ドライブシャフトブーツ耐久年数

ドライブシャフトブーツの耐久年数は約5年または10万㎞と言われております。

ハンドルを切ることにより伸縮を繰り返し、また路面等からの異物)に常にさらされ劣化し、
ひび割れ等が発生してきます。

交換の目安としては、定期点検時に亀裂、ひび割れやグリース漏れの有無を点検し、
異常があれば交換となります。

ハンドルを切る際に異音がするなど前兆が見られますので、
異変に気づいたらすぐに整備工場で見てもらう事をおすすめします。

 

ひび割れ等が発生したまま使用し続けると、ドライブシャフトブーツに亀裂が発生し、
亀裂からグリースが漏れ、また異物がドライブシャフトのジョイント部に入り、
ベアリングに損傷を与えてしまいます。

 

そうなると本来ドライブシャフトブーツのみの交換で良かったのがベアリング部分など、
余分な箇所も修理が必要になるのでかなり高額になってしまいます。

 

まとめ

タイミングベルトの交換時期は10年または10万㎞

タイミングベルトは切れると最悪、エンジンごと買い替えなければいけない場合がある

ドライブシャフトとはエンジンとタイヤを繋ぐ重要な部品

ドライブシャフトブーツはドライブシャフトの可動部を覆っているゴム製のカバー

ドライブシャフトブーツに亀裂が入ると中のグリースが漏れ、ベアリング部分にほこり等が混入し、かなり高額な修理費になる場合がある

 

 

全3話でお届けした車を永く乗るために必要な整備箇所ですが、
もちろんこれだけやっていてもまだまだ整備に必要な箇所はたくさんあります。

やはり、日常点検と定期点検で整備工場にみてもらい、
10年20年乗れるロングカーライフを楽しんでいただければと思います。

CAR&編集部

カーライフマガジン編集部