どうよ?どうなの?どうなのよ?

- 2018/02/26 カンドーミュージック
まもなく卒業シーズン。出会いと別れの季節です。
私は卒業後、レコード会社に就職しました。音楽業界です。
先日、久しぶりに音楽関係者が集うイベントに参加しました。
その会場で、何年かぶりに会った人からこんな言葉をかけられました。
『どうよ?どうなの?』
如何にも音楽業界らしい、いい加減な挨拶です。
これは何を聞いているのでしょうか。『最近はどんな仕事しているの?』なのか、『仕事は上手く行っているの?』なのか、単に『元気だった?』なのか。
おそらくはそのすべてです。すべての意味がこの言葉に込められています。
それに対しこちらは何を答えても良いのです。
こんな仕事しているんだ、でも良いですし、こんな会社にいてさ、でも良いですし、〇〇に住んでてさ、でも良いのです。
この『どうなの?』を英語にすると『What’s Up?』が1番適当かと思います。『最近どうなの?』とか『元気?』って感じです。アメリカ的表現、いわゆる米語です。イギリスなどではあまり使用しません。
4 Non Blondes【What’s Up?】
1993年、【What’s Up?】と言う曲が大ヒットしました。アーティストは、わずか5年間と言う短い活動期間で解散してしまった、変わっているグループ名でお馴染みの4 Non Blondes。
意味は『ブロンドではない4人組』。
1発屋、と言う不名誉な言い方もされていますが、例え1発でもこれだけの世界的ヒットとなれば大満足だと思います。
最近では、あのレディー・ガガもカヴァーしています。
この曲の面白い点は、歌詞の中には1度も『What’s Up?』と言う言葉が登場しません。その代わりに、ほとんど同じ意味を持つ『What’s Going On?』と言う言葉が使われています。
実はこの曲がヒットした当時に聞いた話ですが、本来ならば歌詞に使用しているようにWhat’s Going On?をタイトルにしたかったものの、このタイトルは1971年にマーヴィン・ゲイがリリースした大ヒットと同名であるため、What’s Up?に落ち着いたそうです。
覚え易い良い曲です。タイトルと共に覚えておいて下さい。
What’s Up?、What’s Going On?の他にも、What’s New?なんてのもあります。
How are you doing?なんてのもあります。
注意すべき点は、これらの言葉は、友人などに対して使う、とてもくだけた言葉です。
初対面の方には使わないようにご注意を。