大人の階段、登る前にこの1曲。

- 2018/02/23 カンドーミュージック
もうまもなく、卒業式の時期がやって来ます。
少し早いかなと思いつつも、どうしてもこの曲を紹介したいと言う気持ちに抗えず、
私にとっては青春の1曲をご紹介します。
呉田軽穂
作詞作曲は呉田軽穂。あのユーミンです。
ユーミンがJ-POP界のレジェンドとしてこれほどまでに長く支持されるのは、
『もしかしたらこの曲って私のこと歌ってる?』と思わず勘違いしてしまうほどリアルな世界が歌の中に展開しているからだと思います。そして私にとってこの曲は、『もしかしたらこの曲って俺こと歌ってる?』と思える曲です。
私がこの曲をリアルタイムで聴いたのは高校3年生の卒業時期でした。それから大学卒業時、社会人になってからは転職の時など、節目節目にこの曲に勇気づけられ、背中を押されて来ました。
男の夢、そして現実。
Bread & Butter【あの頃のまま】
ユーミンが湘南出身の兄弟デュオ、Bread & Butterに書き下ろした1979年のヒット曲【あの頃のまま】は、そんな大きなテーマにも関わらず、ユーミンらしい、わかりやすいシチュエーションや演出効果で、とても身近な物語として歌われています。

学生時代には大きな夢を持っていても、それはあくまでも夢であって、余程しっかりと自分を持っていなければ実現出来ないことがほとんどで、大抵はそんな他愛ない夢などは捨てて、普通に就職して行くものです。
しかし、そんな中にも、夢を棄てきれず、社会に出てからも夢ばかりを追い続けるヤツがいます。
就職さえせずに、バイトをしながら夢ばかり追い続けるヤツがいます。
周囲はそんなヤツを、バカだとか、甘いとか、ガキだとか、現実からの逃避とか、そんな言葉で蔑みます。
この曲はそんな未だに少年のような心を持った男性を主人公にしています。
人生のひとふしまだ、卒業したくない僕と、
他愛ない夢なんか、とっくに切り棄てた君。
夢を追い続ける男性は、サビの歌詞で救われます。
For myself For myself
幸せの形にこだわらずに、
人は自分を生きていくのだから。
俗っぽい表現にはなりますが、1度しかない人生。
悔いの無いように前を向いて行くしかないですよね。
『あの時、やれば良かった』。
それだけは思いたくないですね。