【ガソリンの素朴な疑問】ハイオクとレギュラーの違いとは?

- 2018/02/21 エンジン, カンドーメンテナンス, 燃費, 給油
普段はハイオクを入れる機会はほとんどないですが、外車はハイオク、ディーゼル車は軽油という認識は皆様の中にあります。
しかし、「それぞれの違いを言って下さい」と言われても正確に答える事はできない方も多いのではないでしょうか。
レギュラーとハイオクを間違えて入れたらどうなるのか・・・
そういった素朴な疑問を解決できればと思います。
ハイオクとレギュラーの違い
オクタン価が高い(ハイ)というところから「ハイオク」と呼ばれています。
このオクタン価とは、ノッキングという数値で分けられています。
ノッキングの「ノック」はドアをノックするあれです。
それと「コツコツたたく」という意味があります。
ガソリンエンジンではスパークプラグの電気火花により混合気に火が着き、その部分から周辺へ火炎が伝わっていきます。
このとき、火炎が伝わるよりも前に混合気の一部が自然に着火してしまうと衝撃音が発生します。
これがノッキングです。
オクタン価が高いほど引火点が高く、燃えにくいガソリンになります。
ですので、ノッキングが少ないと火炎が伝わるより前に混合気の一部が自然発火することが少なくなり、混合気をより高く圧縮できるので、燃焼時のエネルギーは大きくなります。
レギュラーガソリンは、このオクタン価が低いです。
ノッキングがハイオクよりは多くなる傾向がありますので、燃焼時のエネルギーはハイオクに比べて劣ります。
オクタン価ですが数値で表されます。
レギュラーで約90~92、ハイオクで約100です。
これがハイオクとレギュラーの違いです。
間違えたらどうなる?どうすればいい!?
ガソリンスタンドで誤ってハイオクやレギュラーを入れてしまった場合どうなるのか・・・
ハイオク車にレギュラーガソリンをいれてしまった場合
現在の車ですとすぐに故障ということにはならないです。
ハイオク使用車にレギュラーガソリンをいれるという事はメーカー側も想定しており、それに対応できるようにコンピューター制御できるプログラムが組まれています。
ノッキングを抑えため、燃焼噴出や点火タイミングを遅らせます。
この影響で、ハイオクを入れている時に比べて出力や燃費性能は落ちてしまうので本来のパワーを発揮できないです。
レギュラーガソリン車にハイオクをいれてしまった場合
こちらは特に問題ありません。
もともとレギュラーガソリン車はノッキングを抑えるように作られているので、ハイオクではノッキングが起こりにくいという点では、問題がないです。
また、最近のハイオクはエンジン内のカーボンを掃除する性能をブレンドしたものもあるそうです。
逆に入れることによってエンジン内をきれいにしてくれて、長年蓄積した汚れを取り除きエンジンの寿命を延ばしてくれます。
まとめ
・ オクタン価が高いのがハイオク
・ オクタン価はノッキングが起きやすいか、起きにくいかで違う
・ レギュラーはハイオクに比べてオクタン価が低い
・ ハイオク車にレギュラーガソリンをいれてもすぐに故障はしないが、継続的に入れ続けるのは避ける
・ レギュラーガソリン車にハイオクを入れても問題ない