海の「道」しるべ 灯台とme:Ray 第一回~野間埼灯台~

プロフィール
灯台マニアの不動まゆうさんが日本全国、世界の魅力的な灯台を紹介します。
灯台の魅力、歴史、そこから見える景色や美しさ・・・
思わずドライブして訪れてみたくなるエピソード、素敵な写真。
今まで灯台を知らなかった老若男女の皆様、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
知多半島 野間埼灯台
ワタクシはアレクサンダーと申します。
いえ、車種名はまったく違うもので、国産のクロスオーバーSUVですが、納車されたその日からこの愛称で呼ばれております。
由来でございますか?
世界最古の灯台「アレクサンドリアの大灯台」をご存知でしょうか。
紀元前3世紀ごろ、エジプトのアレクサンドリアに高さ134mの巨大な灯台が建てられたと伝えられ、ギザのピラミッドに次ぐ建造物として、世界七不思議のひとつに数えられる灯台でございます。
じつはご主人様が灯台に大変興味をお持ちで、もうお察しいただけたかと思いますが、私の使命は日本全国の灯台へお連れすることなのでございます。
さて今回、ワタクシは愛知県知多半島の灯台へお連れいたしました。
お名前は野間埼灯台。
大正10年に建てられ、名古屋港へ入港する船にとって重要な目印となってきた灯台です。
東京のご自宅から新東名高速道路を快調に走ることができまして4時間ほど。
有料道路から国道247号線にでました。目的地はもうすぐです。
この野間埼灯台は国道沿いに建つ、車でのアクセスの良い灯台なのです。
向かい側に駐車場もございますので私も安心してお待ちすることができました。
ご覧ください。スラリとして美しい存在ではございませんか。
この灯台は恋愛成就のご利益も噂される灯台だそうです。
楽譜をモチーフにした鉄柵に南京錠をかけると永遠の愛が約束できるとか・・・。
多くの恋人たちがここを訪れたことがわかります。
さて、本日は特別に灯台の内部が一般公開されるとのことで、ご主人様は意気揚々と灯台に入っていかれました。
中はこのように狭い螺旋階段になっているそうです。
さらにこちらが灯台の心臓部である光を発する部分で、現在は最新の「LED灯器」が役目を果たしておられるそうです。
日が落ちると自動的に点灯を開始するのですが、
灯台の“光り方”というのはそれぞれ決まっておりまして、こちらの灯台は「白い光が3秒間点灯し、3秒間暗くなる」を繰り返します。
「光達距離」は8海里とのことなので、約15キロ先の海上にまで光を届け、灯台の位置を伝えているのですね。

踊り場にでると伊勢湾を一望でき、爽快な気分になれたそうですよ。
お天気でよかったなぁと空を見上げれば、飛行機が飛んでおります。
あ、あの形は「ドリームリフター」ではありませんか。
世界に4機しか運航していないボーイング社の大型特殊貨物機です。ラッキーアイテムを見つけた気持ちになりました。
さて、こちらは目の前の「ノアノア」というカフェレストランです。
席から灯台を眺めつつ美味しいお食事を堪能できます。

美しい夕焼けと、そして日が落ちて灯台に光が灯るまでをゆったりと眺めることができて、ご主人様はとても幸せそうでございました。
こうした時いつも「車じゃなかったらワインが飲めるのになぁ」と残念そうにつぶやかれるので、
ちょっと申し訳ない気持ちにもなるのですが、それでもハンドルを握る手からはワタクシを愛していらっしゃるお気持ちが伝わってくるので、これからも安全に全国の灯台にお連れしたいと思っております。
えぇ、私は船舶ではございませんが、灯台の美しさを知ってから導かれるような気持ちになっているのです。
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灯台のご紹介
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②三浦半島 剱埼灯台はコチラです→ http://car-and.com/2035/
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