黄金期のアメリカを皮切りに クルマ新時代へ|トヨタ博物館(その2)

3Fへ上がると雰囲気は一変します。
目に留まった一台は艶やかで美しい、キャデラック・エルドラド・ビアリッツ。最新技術の上、テールの羽根などデザインが近未来的です。
テールフィンブームのピークがエルドラドで、その後急速に廃れていきました。当時のクルマは、懐かしさと共に感じる、今なお、色褪せることのない格好の良さ。展示してあるクルマは今もすべて動くとのこと。乗ってみたくなります。

憧れもあれば懐かしさも。それぞれの世代で大いに盛り上がる
一角に設けられたモダンな空間。北欧の家具、プジョーのミルなど演出も洒落てます。正面には往年の名車トヨタ2000GTとトヨタスポーツ800。
あの頃はと、しばし想いを馳せるおじ様たちと一緒に眺めるのも一興です。フジキャビン、スバル360を筆頭に1950年台から国産の大衆車がどんどん伸びてきたんだそうです。




時代の流れはここから現代へ加速していきます。
人々の生活も豊かになり、1980年代には、SUV・ミニバンなどが加わり、自動車の数はおびただしい数に達したそうです。そして現在。ハイブリッドシステムをよみがえらせ、世界に普及させて※1「プリウス」、電気自動車、次世代の原動力として期待される水素燃料電池車が最後を締めくくります。
「今、再び自動車の過渡期が来たということですね。」
何と!それは私たちが歴史の証人になるということでしょうか。ワクワク気持ちが弾みます。未来のクルマへの興味がますます尽きませんね。
※1 ローナー・ポルシェがパリ万博(1900年)にハイブリッド車を発表し、約300台作られた
