自動車の未来のはなし。『電気自動車 EV』その①

電気自動車、EV車は今後の自動車産業にとって必須の存在です。
各モーターショーでもメーカーがコンセプトカーを発表し、EV車開発は加速しています。
既存のガソリンエンジンの自動車とは性能が異なります。
もちろん部品も違ってきます。
そもそもEV車が広まっていく事でどのように変わっていくのか。
EV車とは
Electric Vehicleの略で、日本語では電気自動車と言います。
EV車はガソリンを全く使わずに走る電気自動車です。
走る仕組みは電動モーターで車を駆動させます。
部品としては、バッテリー、モーター、制御装置のコントローラー、車載充電装置といったものです。
コントローラーはアクセルペダルと連動し、電池から供給される電気エネルギーを調整してモーターの出力をコントロールする装置です。交流電動機搭載の場合は直流を交流に変換するインバーターも内蔵されています。
ガソリン車との違い
地球環境にやさしいエコ設計
走行中のCO2温室効果ガスが出ないためエコです。
燃料補充は自宅で!
夜間電力を利用して自宅で充電できます。
充電電源は通常200V30Aが使われております。
ガソリン車と比べてコストも低くなりますし、減速時にエネルギーを回収できますので、エネルギー効率がよくなります。ガソリン車のおよそ3倍と言われております。
騒音が少ない
そもそもガソリンをエンジンで燃焼しないため、走行中は静かです。
更にエンジンルームがいらいないので、その分のスペースを効率的に使用できます。
EV車の充電
設備設置が必要ですが、自宅でも充電可能というのが非常に大きなポイントです。
また、ガソリンスタンドや高速道路のパーキングエリアでも充電可能です。
普通充電で200Vですと、約7~8時間
急速充電ですとおよそ30分です。
航続距離は最高でおよそ200㎞ですが、これから技術が発達していくにつれてさらに向上していくと思います。
また、最高速度もおよそ100㎞ですので高速道路も走行可能です。
※メーカー、車種によっても性能の違いがあります。
※2017年12月調べ
国内メーカーのEV車
国内メーカーで先駆け的な存在としては、日産の「リーフ」三菱の「i-MiEV(アイミーブ)」。


これは世界でも先駆けての販売となりました。
しかし、国内の電気自動車充電設備が整っておらず充電できる場所が少ないという問題点が浮上。
設置は急務です。高速道路のパーキングやガソリンスタンド、スーパーなどでも見かけるので徐々に浸透していっています。
完全な電気自動車ではないですが、ガソリンと電動モーターを搭載した車「PHV(PHEV)」と言えばトヨタです。
プラグインハイブリッドと呼ばれ、有名なのは新型プリウスです。

このPHVは距離にして40㎞までガソリンを使わずに走行できます。
ですので、40㎞圏内で職場があったり出かけたりする場合はガソリンを使わずに電気だけで走行ができます。
また、この新型プリウスにはソーラー充電システムが搭載可能です。
屋外駐車している間や家に置いている時でも車庫ではなく、屋外ルーフで日が当たるところに駐車しておけば勝手に充電してくれます。
さらにトヨタはグループ会社のトヨタ車体から超小型EVのコムスを発売。
これは軽自動車という扱いではなく、ミニカーという扱いです。
ですので、原付になります。
国内でのEV車開発が加速する中で、先駆け的な日産・三菱に続き、トヨタや他のメーカーも力を入れている状態です。
次回は、
EV車が生産されることによりガソリン車は減っていきます。
では部品メーカーはどうなっていくのか。
ここに焦点を当てていきたいと思います。
(その2)へつづく→