価格変動が激しいガソリン。 ガソリン価格はどのように決まるの?

石油は化石燃料とよばれ、採掘をした際に地下から吹き出ます。
一旦発見されると・・・石油王と呼ばれるように、億万長者の仲間入りです。
しかし、それも限りがあります。特にクルマはガソリンで走るので今後のEV車の発展が必須です。
ガソリンは時期によって価格が高かったり、低かったり。
ガソリン価格は変動が激しいです。
一番安い時にガソリンをいれればもちろんお得ですが、車に乗っている方は日常生活に不可欠です。
ガソリン価格はこのように決まる!
大まかですが、ガソリン価格は4つのコストから算出されます。
① ガソリン本体の「原材料」
② 精油コスト
ガソリンとして使えるようにする工程です。
③ 流通コスト
運送業者の運送費、業者の利益など
④ 税金
以上から成り立っています。
これだけなら、算出は簡単と思いますが、かなり細かい方法で価格は決まっておりますので、不明点も多いです。
原材料とは?
この原材料は「輸入原油価格」と呼ばれます。
これは原油産出国からタンカーに乗せられて輸入されます。
その時の時価が関係してきます。この時価を「ドル建て」「FOB価格」と言います。
時価に輸送運賃・事故に対しての保険料・船が止まる際の滞船料が加算されます。
これらを合わせた価格を「輸入CIF価格」と言います。
さらにこの輸入CIF価格にその時の為替レートがかけられます。
その時に初めて1バレルあたりの日本円での価格が決まるわけです。
ちなみに1バレルは約159リットルです。
精油コスト・流通コストとは?
原油をそのままガソリンとしては使用できません。
これをガソリンとして使用するために精油するコストが発生します。
先ほどの1バレルあたりの価格に精油コストを足したのが「製油所出荷価格」です。
流通コストですが、供給拠点(油槽所)までの運送費用や油槽所の費用、さらにはガソリンスタンドまでの配送費用もかかります。
それだけではありません。石油元売り会社のブランド料もかかってきます!
税金とは?
これは、輸入するときにかかる「石油石炭税」、ガソリン自体にかけられる揮発油税、ガソリン税、軽油取引税さらに消費税もかかってきます。
ガソリン税ですが、2017年現在では1リットルあたり53.8円です。
この税金ですが、仮にガソリン1リットル100円だった場合はおよそ半分が税金になります。
さらに、ガソリンには消費税がかかり、ガソリン税にも消費税がかかります!
価格変動のその他の要因
これは、地域性やガソリンスタンド競合店の価格競争などによってもガソリン価格の高低は様々です。
安く提供しようとして価格競争が低価格化かを招く場合や、利益を出すために高く販売しようとするスタンドもあります。
まとめ
①ガソリンはおおまかに4つのコスト「原材料」「精油コスト」「流通コスト」「税金」で価格が決まっている。
②1バレルあたりは約159リットル
③ガソリン税は1リットル53.8円
④価格は地域要因も影響してくる