冬場の運転 路面凍結に注意! その②

前回の続きです→その①http://car-and.com/1636/
路面凍結の滑りやすさ
前回は路面凍結の起こりやすい場所を紹介しました。通るときに思い出して頂ければと思います。
では、路面凍結は通常の路面と比べると、どれぐらい滑るのか。
知っておくと、ゆっくり走らなければいけない理由がよくわかります。
「4急」は危険です!
4急とは「急発進・急ブレーキ・急ハンドル・急加速」です。
この動作は路面凍結・雪道ではタブーです!
タイヤが空回り滑る、ブレーキ時にロックがかかり横滑りしていくなど、かなり危険です。
もう一点危険なのが、スタッドレスタイヤではないのに雪道・路面凍結した道路を走ることです。
ブレーキからの制動距離
車をブレーキしてから完全に停止するまでの距離を制動距離と言います。
また、停止距離は算出方法が変わってきます。
空走距離(ブレーキをかけるまでに車が進んだ距離)+制動距離=停止距離
空走距離はブレーキをする判断に時間がかかれば長くなります。
特に疲労時は長くなります。
通常時の制動距離は時速40㎞の場合、11mです。
これに空走距離11mを足すと、完全に停止するまでに22mも進みます。
横断歩道を渡っている人を見つけるのが22m手前でなければ、轢いてしまうという事になります。
これが時速60㎞の場合は2倍になります。
では、積雪時・路面凍結時にはどうなるでしょうか。
積雪時
時速40キロの場合には約53メートル(空走距離・約11メートル+制動距離・約42メートル=約53メートル)にもなるといわれています。
およそ、2.5倍です。
路面凍結時
時速40キロの場合には約73メートル(空走距離・約11メートル+制動距離・約62メートル=約73メートル)にもなるといわれています。
およそ、3.5倍です。
このように、乾燥時の路面との差は歴然です。
ですので、4急は行わずに「ゆっくり発進・ゆっくりブレーキ・ゆっくり加速」を心がけて下さい。
その①はコチラです→http://car-and.com/1636/