新品タイヤについている黄色と赤色のマークの意味

- 2017/10/12 カンドーメンテナンス, カンドーライフ, タイヤ, 豆知識, 車
皆さんは車のタイヤをよーく見たことがありますか?車のタイヤをよく見ると黄色のマークと赤色のマークがあります。
初めて知った!!前々から知っていたけど何か知らなかった!という方がいらっしゃると思います。
今回はタイヤについているマークについて説明していきます。
1.タイヤの黄色と赤色のマークは何?
タイヤには黄色と赤色のマークがついていることはご存知でしたか?
今皆さんが乗っている車のタイヤには消えてしまっているかもしれませんが、新品のタイヤにはこの黄色のマークと赤色のマークがついているんですよ。
タイヤについている名称としては、
黄色のマークは「軽点マーク」といい、
赤色のマークは「ユニフォミティ」と言います。
意味については次で説明します!
2.マークの意味は?
「軽点マーク(黄色のマーク)」
軽点マークは、タイヤとホイールの位置合わせの際に使われます。
実はタイヤには1カ所だけ他よりも重い部分があり、そこにエアバルブが取り付けられてます。
そこで、タイヤの重量バランスの観点からホイールの最も重い部分と考えられるエアバルブ取付部分と、
タイヤの最も軽い黄色の「軽点マーク」部分を合わせることで、余分なウエイト(重り)を付けなくてもタイヤバランスを保つことが可能となるんです!
また、このタイヤの軽点マークを用いたタイヤとホイールの位置合わせは「質量合わせ」と呼ばれています。
タイヤショップなどでは、
タイヤ重量を相殺してバランス修正をしたときのバランスウェイト量を最小限に抑えることができるとして、一般的に取り入れられている方法となります。
「ユニフォミティ(赤色のマーク)」
実は、タイヤとホイールは真ん丸ではありません。
もちろん真ん丸が理想ですが、タイヤメーカーにしてもホイールメーカーにしてもそれぞれに高い真円性を持つように製造を行っており、製造過程で完全な真ん丸ではありません。
また、タイヤは走行時に多少変形しますが、それでも安定感のある安全な走行には高い真円性が大切になってきます。
そこで、タイヤの外径差が最も大きい赤色マーク「ユニフォミティ・マーク」部分と組み付けるホイールの外径の最も小さな部分を合わせることで、より中心軸に対して丸く滑らかな回転ができるとわけです。
この方法は「位相合わせ」と呼ばれており、JATMA(一般社団法人・日本自動車タイヤ協会)でも推奨されています。
【まとめ】
黄色いマークは「軽点マーク」であり、「質量合わせ」というタイヤとホイールを取り付ける方法の際に必要なマークとなります。
対して、赤色のマークは「ユニフォミティ」と呼ばれ、「位相合わせ」という取り付け方法の際に必要となります。
皆さんも整備工場でタイヤ交換の風景を見る際は、どちらの方法でホイールが取り付けられているのかをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。