中秋の名月を愛でながらお薦めの1曲

- 2017/10/01 FEAUTURE, カンドーミュージック
今年も中秋の名月がやって来ます。旧暦では、7月〜9月を秋と呼んでいました。
中秋の名月
月が新月から満月に変化する日数はおよそ15日とされていましたから、8月15日が“秋の真ん中”。
つまり中秋となります。旧暦の8月15日を新暦に置き換えて発表されるのが中秋の名月。
今年は10月4日となります。
しかし、この日は満月ではありません。中秋の名月と満月のズレはしばしば起こります。
これは月と地球の関係によります。月は地球の周りをおよそ29.5日で満ち欠けしていますが、
その半分の14.75日で必ずしも満月になるわけではないからです。10月の満月は6日。中秋の名月の翌々日です。
この時期の月は本当に綺麗です。まず、月の位置が夏のように高過ぎず、冬のように低過ぎない、ちょうど良い高さ。
夏の月は空気中の水蒸気が多いために靄っとしていますが、この時期は水蒸気が少ないためくっきりはっきりしています。まさに1年で最も美しい月と言えるでしょう。
月を見ることは過去を見ることです。
地球から月の距離はおよそ38万キロメートルです。
光の速さは秒速30万キロメートルですから、38÷30=1.26秒。つまり私達が見ているのは1.26秒前の月のあかり。月を眺めると言うことは、わずか1.26秒前の過去を見ることになるわけです。
私達の生活の中で、過去を見るってなかなか難しいと思いますが、月を眺めればそれが可能となるわけです。
マイク・オールドフィールド
月を歌った曲は沢山ありますが、今回はイギリスのアーティスト、マイク・オールドフィールドが1983年にリリースした【Moonlight Shadow】をご紹介します。
オリジナルでは、マギー・ライリーと言う女性シンガーがヴォーカルを担当。ヨーロッパ中でヒットし、その後はフランス、スペイン、セルビア、ドイツ、カナダ、そして日本と、様々な国のアーティストがカヴァーしています。
曲の内容は過激で、射殺された恋人に天国で会えることを祈る、と言うバイオレンスもの。しかし、覚えやすく美しいメロディがとても印象的です。
“彼女を最後に見たのは月影(ムーンライト・シャドー)にさらわれる姿”。
1年で最も美しい月を眺めながらどうぞ。

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