悲しみを繰り返さない。9月30日は交通事故死ゼロを目指す日

交通事故は車を乗っている上で避けられないリスクです。
いくら気をつけていても突然起こるのが事故。
最悪のケースが交通死亡事故です。
9月30日は交通事故死「ゼロ」を目指す日です。
この日ができた経緯は、日本政府が「生活安心プロジェクト」の一環として2008(平成20)年から実施しました。
1年に3回あり、2月20日と、春・秋の全国交通安全運動の期間中の4月10日・9月30日です。
今回は秋の全国交通安全運動期間です。
交通事故件数(平成28年)
交通事故が年に何回発生しているかご存知でしょうか。
平成28年は約49万件です。これは1日に1342件発生している計算になります。
この交通事故でのケガの程度ですが、軽傷が92%・重傷が7%を占めております。
つまり、残りの1%が「交通事故死」になります。
件数にすると、3780人。多くの方の命が交通事故により奪われています。
1日10人も命を奪われております。
このような惨劇を繰り返さないためにこの「交通事故死ゼロを目指す日」が誕生しました。
小学校で交通安全教室の実施や、街角でパンフやビラを配ったり、横断歩道に交通安全を呼びかけるスタッフが立っていたりと、各地方自治体によっても活動は行われます。
交通事故死の死者数は年々減少傾向にあり、平成7年は年間1万人以上だったので、7割ほど少なくなりました。
自動車の技術の進化で事故が起こりにくい車輛の開発が進んだほか、交通に対する人々の意識にも変化が起こりました。また、飲酒運転の厳しい取り締まりなど、交通ルールの強化もその効果だと思います。
交通事故発生件数ワースト3(平成26年)
県別でみたときの交通事故発生件数がもっとも多いのは・・・
愛知県です。
その数は約46000件です。車両保有台数も多く、特に交差点付近での事故が50%以上を占めています。
2位は大阪府です。
約42700件で、こちらも交差点付近の事故率が50%以上です。
3位は福岡県。約41000件です。
ちなみに最も交通事故が少ない県は、鳥取・島根・秋田県です。
1位は鳥取県で、1168件
2位は島根県で、1583件
3位は秋田県で、2270件
交通死亡事故ワースト3位(平成26年)
1位は愛知県
204人です。愛知県は2010年に一度6位まで下がりましたが、2005年から2009年までは5年連続ワースト1位でした。
なぜ多いのか。これは車両保有台数に関係してきます。愛知県の車両保有台数は約500万台です。全国で一番車に乗っている県ですので、事故数も多くなりやすいです。
2位は神奈川県で185人
3位は兵庫県・千葉県で182人です。
人口が多く、車の保有台数が多い県がいずれもランクインしております。
最後に
現代には当たり前に必要となった「車」。
乗り方では動く凶器になりかねません。命を乗せて走っているということと、
命を守る義務があるという事を忘れてはいけません。
車は便利です。しかしリスクも大きいです。交通安全の意識を高め、よりよいドライバーズライフを送って頂きたいです。