NHK土曜ドラマ「スニッファー」で阿部寛さんが乗っていた車って?

1.ドラマ「スニッファー」とは
ちょうど1年程前に阿部寛さん主演で香川照之さん、井川遥さんなどの豪華キャストで放映されていました、NHK土曜ドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」。
阿部寛さんは「臭い」で重犯罪の解決に協力するコンサルタント役の華岡信一郎(はなおか しんいちろう)として出演されておりました。
2.簡単な人物紹介
その鼻は800種類もの臭いをかぎ分けることができ、現場に残された「臭い」から犯人の痕跡、特徴、性別、食生活まであらゆる事を丸裸にしていく、刑事バラエティドラマ。
匂いに敏感すぎるため、普段は鼻栓をして生活をしている。鼻栓を外した時、鼻岡が本領発揮するとき。
そして、その鼻が利きすぎるが故に、相手のプライベートな部分に触れる部分もあったり。
全7話で構成されているドラマは1話完結で進んでいくので見やすく、何より面白い。
実はこのドラマは2013年11月11日のウクライナのテレビ・チャンネル ICTVで放送を開始された「スニッファー ウクライナの私立探偵」の日本版リメイク作品となっています。
3.フォルクスワーゲンカルマンギア
そのNHK土曜ドラマスニッファーで鼻岡役の阿部寛さんが乗っていた車が「フォルクスワーゲン カルマンギア」にどうも似ている。
調べてみると、「カルマンギア タイプ1」の可能性が高まった。
カルマンギアはドイツのフォルクスワーゲン社が製造・販売した自動車で大衆車のフォルクスワーゲンをベースとして開発されたスポーティカー。
イタリアのカロッツェリアであるギア社の原デザインにより、ドイツのカルマン社がボディを生産、これにフォルクスワーゲン車のコンポーネンツを組み合わせる合作により誕生した車。
フォルクスワーゲンといえば「ビートル」「GOLF」「POLO」も有名。
ちなみに「ビートル」もタイプ1が存在し、ビートルになる前のモデル。
4.カルマンギア タイプ1とは
「カルマンギア タイプ1」はフォルクスワーゲンがタイプ1(ビートル)をベースに1955年に販売を開始。
1973年まで生産された。(カルマンギア自体は1975年まで生産された。)カルマンギアは1959年にデザインの変更がなされ、テールレンズのデザインがいわゆる「三日月テール」に、フロントグリルの形状を横2本から3本(3本ひげ)に変更された。
以前にトヨタ博物館クラシックカーフェスティバルで1962年カルマンギアクーペが展示されていましたので、ドラマで出てきたモデルと比べると違いが分かります。

タイプ1はシリーズの中でも人気が高く、アメリカではタイプ1(ビートル)をベースにしている事で、メンテナンス等が容易であったため人気を博していたようです。1975年の生産終了まで40万台以上が製造された。
ドラマの中で使われていたカルマンギアのボディ色はベージュに近い薄薄茶、その滑らかな色と光沢感で颯爽と都会の中を走行している。
また、カルマンギアの運転席は足を組めるほど広いが後部座席は頭をかがめ、ガニ股で座らないといけないほど狭い。阿部寛さんが後部座席に乗っていたら大変な絵面になっていたかも。しかし、荷物は思いのほか積めるらしい。
スポーティカーであるが、クラシカルでトラッドでスーツを着て乗ったら最高にかっこいいと感じた。阿部寛さんはドラマでは上下紺色のパリっとしたスーツできめており、憧れを抱いた方も多いかと思う。